だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1619回 「はだかんぼうたち」

ルールもゴールも答えすらも求めない男女たち。歯科医の桃は9歳年下の鯖崎と付き合っています。6年間交際し、お互いの家族とも打ち解け、いずれは・・・という関係にある恋人がいたにもかかわらず。鯖崎と桃は恋人というより同志のような関係ですが、お互い大切な存在であり別れる気も全くない。それでも桃は恋人をと別れて、鯖崎との不安定な関係を選んでしまう・・・。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今回の江國さんの新作は、恋愛に正しいかたちなどない、恋愛の真実を描いた長編作。

ルールも、ゴールもなく、束縛も、約束も、安定も求めない男と女。

ストーリーは、

歯科医の桃を中心に、その周りで起こる恋愛模様が繰り広げられます。

歯科医の桃は9歳年下の鯖崎(さばさき)と男女の関係を持っています。

けれども桃には、鯖崎とは別に6年間交際をして、お互いの家族とも打ち解け、いずれは結婚……と誰もが思っていた恋人・石羽(いしわ)がいました。

鯖崎は桃のことがとても好きで、大切な存在ではあることは認めていますし、桃も鯖崎のことが愛おしくてしかたがない、といった関係です。

けれども、お互い束縛も、将来の約束も、ルールもゴールもない関係。

それでも桃は恋人と別れて、鯖崎との不安定な関係を選んでしまう……。

桃が恋人と別れたことを鯖崎に報告すると……、鯖崎は桃が想像した通りの反応を示したのでした。

本編はラジオドラマとなっておりますので、ぜひお聴き下さい。

◆著者プロフィール 著者の江國香織さんは、1964年、東京生まれ。 87年「草之丞の話」で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。 2002年「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」で、山本周五郎賞、 04年「号泣する準備はできていた」で、直木賞 12年「犬とハモニカ」で、川端康成文学賞を受賞。 その他にも、紫式部文学賞受賞作「きらきらひかる」、島清恋愛文学賞受賞作「がらくた」、中央公論文芸賞「真昼なのに昏い部屋」、「つめたいよるに」「ホリー・ガーデン」、「すいかの匂い」など著書多数。

はだかんぼうたち

はだかんぼうたち

はだかんぼうたち

ルールもゴールも答えすらも求めない男女たち。歯科医の桃は9歳年下の鯖崎と付き合っています。6年間交際し、お互いの家族とも打ち解け、いずれは・・・という関係にある恋人がいたにもかかわらず。鯖崎と桃は恋人というより同志のような関係ですが、お互い大切な存在であり別れる気も全くない。それでも桃は恋人をと別れて、鯖崎との不安定な関係を選んでしまう・・・。