だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1608回 「運」

納税額日本一の実業家として有名な斎藤一人さんと、その一番弟子の柴村恵美子さんとの共著、第二弾!今回のテーマは「運」。最強の師弟が「運」の秘密を解き明かします。成功する人生をおくるために、「運」は必要不可欠なものなのか?ではその「運」をよくするにはどうしたらいいのか?幸運を手にするために何をすべきなのだろうか?いますぐに実行できることばかりです。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

この本は、以前紹介した、斎藤一人さんと柴村恵美子さんとの共著「器」の続編です。

「器」では、そもそも“人の器”ってなに? ……という疑問から、“器”を大きくするためにはどうしたらいいのか、ということが書かれていましたが、

今回のこの「運」は、

“運”とはどういうことなのか?

“運”のいい人、悪い人の違いはどこなのか?

“運”をあげていくために、一人さんと、柴村さんはどのようなことを実践してきたのか、といったことが書かれています。

今回は五部構成になっており、第一章を斎藤一人さんが、第二章、第三章、第四章を柴村恵美子さんが書かれています。

そして今回は、この本のために一人さんが特別に語ってくれたCDもついています。

そのCDの音声を忠実に書き下ろしたものが第五章に書かれています。

柴村さんによると、このCDの一人さん、いつもより強い口調で、かなり熱のこもった話になっているのだそうです。

それだけこの話は重要ってことなんですね。

◆著者プロフィール 著者の斎藤一人さんは、銀座まるかんの創設者。 納税額日本一の実業家として知られています。 また、著作家としても活躍なさっており、心の楽しさと、経済的豊かさを両立させるための著書を何冊も出版されています。

そしてもうひとりの著者、柴村恵美子(しばむら・えみこ)さんは、銀座まるかんグループの代表。18歳のとき指圧の専門学校で、斎藤一人さんと出会います。 数年後、一人さんの肯定的で魅力的な考えに共感し、一番弟子としてまるかんの仕事をスタートさせました。 その後は、東京や大阪をはじめとする、13都道府県のエリアを任されています。

「運」とは?

そもそも「運」ってなんだと思います?

一人さんは、「運」についてこう語っています。

「“運”のことを説明するのって難しいんです。

なぜかって言うと、みんなが思っている“運”と、私が思っている“運”はかなり違うんだよね。

多くの人は仕事がうまくいかなかったり、自分が不幸な理由を、「自分は運が悪いんだ」とすぐに運のせいにするんだけど、運のことを言う前に大事なことってあるの。

仕事でもなんでもそうなんだけど、最後には実力なんだよ」 (P16より抜粋)

一人さんの言う“運”。

それは行動しないとどうにもならないもの。

“運”のことばかり言っている人が成功しないのは、“運”に頼って行動しないからというのです。

なので、本当に“運”のいい人は、行動しないと駄目だってわかっているのです。

例えばお金。

お金は人が運んでくるもの。それをいくら神様に頼んでも、神様は運んでくることはできません。

それを神様にお金持ちにして下さいって頼むこと自体がおかしなことで、運が悪いということではないのです。

成功している人で、「運がよかった」と言っている人は、相当の努力をしているんですね。

逆に、「運が悪かった」と言っている人は努力が足りない……と。

「運がいい」っていうのは努力した人が謙虚になって言う言葉なのだと、一人さんは言っています。

成功した人が、「私は成功するためにこれだけ努力をしました」っていうより、努力していても、「みなさんのおかげです」、とか 「私は運がよかったんです」っていうのはその人が謙虚だったからということなのです。

出世した人や、成功した人がみんな 「私は運がよかったんです」って言うから、それを聞いた人が、「そうか、運が大切なんだ」って勘違いしちゃっているのですね〜。

まとめ

一人さん曰く、

「それで、運とはなんですかって言うと、ひとえに人の何倍も知恵を使い、人の何倍も気を使い、人の何倍も努力して、なおかつ顔に苦労が出ていない。こういう人を“運がいい人”と呼ぶんです」(P27より抜粋)

日々努力をした人に“運”がついてくる、と一人さんは言っていますが、では実際にどのようなことを毎日の生活の中で行えばいいかも、本に中には書かれています。

例えば、

○ 自分の欠点や状況の悪さを嘆くのではなくて、自分の個性を大切にして自分のいいところを探して、他人のいいところを探す。

○ とにかく行動する。行動さえ起こせは必ず目標に近づくことができ、そこで失敗したら、こうじゃなかった……って改良すればいい。

一人さんと出会って、一人さんの教えを実践してきて、“昇り龍”のごとく、運が拓け、幸せな億万長者となったと自ら言い切ってしまう柴村さんが実行してきたことも、本の中には書かれています。

柴村さんが実際にしてきたことをいくつか挙げると、

○「ありがとうゲーム」、これは1日4回、1ヶ月で100回以上、人から“ありがとう”と言ってもらえるゲームを実行。 相手に“ありがとう”と言ってもらうのはとても大変で、でもこのことを心がけていく……というもの。

○「自分の機嫌は自分でとる」。これは自分の機嫌は自分でとって、決して人にとらせない。いいことがあったらまわりにも分けてあげて、イヤなことがあったら自分のところで止める、そうした覚悟があれば必ず幸運が舞い込んでくるというもの。

などなどいますぐに実行できることばかりが挙げられています。

その他にも、「元気で長生きをするためのコツ」、「運を引き寄せる力のつけかた」、「運をつかむ三つのクセ」……などなど、どれも興味をひくものばかりです。

大きな成功をしたいならば読んで実行してみませんか。