新刊ラジオ第1604回 「輝天炎上」
東城大学が復讐の炎に包まれる――。『螺鈿迷宮』の続編であり、「バチスタ」シリーズの完結編である『ケルベロスの肖像』と表裏一体の物語である本書。落ちこぼれ留年生「天馬大吉」と美人医学生「冷泉深雪」の二人が、シリーズ史上最大の謎と因縁を解き明かす!
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは。ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
今回紹介させていただくのはこの「バチスタ」シリーズの完結編である「ケルベロスの肖像」を別の視点から描いたアナザーストーリーとなる物語です。
また本作は2006年に角川書店より発売された「螺鈿迷宮」の続編でもあり、「バチスタ」シリーズなども含めた海堂ワールドの主要人物がこの物語に集結しています。
では、その内容の方をご紹介していきましょう。
本編の主人公は、留年を重ねる落ちこぼれ医大生「天馬大吉」。
以前は授業をサボってばかりのダメ学生でしたが前作「螺鈿迷宮」での事件を境に更生し、大学の授業も皆勤で出席して医療と真摯に向き合っています。
そして本作のヒロインとも言える人物が学年一の美人で、文武両道の優等生「冷泉深雪」。
天馬とは同じ教室で、課題に積極的でない天馬とともに、「日本の死因究明制度」について調査をすることになります。
この医学生バディが、調査をしていくにつれシリーズに織り込まれた数々の因縁を解きほぐしていくのです。
今回は物語の一部をドラマにしましたので音声版の方もぜひ聴いてみてください。
◆著者プロフィール 著者の海堂さんは2006年に『チーム・バチスタの栄光』で第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞してデビュー。この『チーム・バチスタの栄光』は映画化、ドラマ化もされ、大ベストセラーとなりました。
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