新刊ラジオ第1594回 「1度きりの人生だから絶対に後悔したくない! だけど、まわりの目が怖くて、なかなか動けない。そんな20代の君が1歩を踏み出す50のコトバ」
人生はどうあがいても一度きり。そのたった一度しかない人生を充実したものにするために、20代の若者へ贈る50の言葉。自分がやりたいことへ一歩が踏み出せないと思っている方、今やらなければ必ず後悔します。本書は、「一歩」を踏み出すあなたの背中を押してくれる一冊です。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
本書は今二十代を生きる若者が一歩を踏み出すための様々な言葉が載っています。
現在、多くの人は「失敗したらどうしよう」「親・先生・友達に反対された」「自信も才能もない」「お金がない」などを理由に、なかなか一歩を踏み出せないでいます。
でも、たった一度の人生の中で二十代というのはあっというま。
どうせなら、自分が納得いくように生きたほうがいいですよね。
自分のやりたい仕事に就いたり、好きな仲間と過ごしたり、一番大切な人と一緒になったり、それを手に入れるために必要な「最初の一歩」を本書が後押しします。
今回は本書の50の言葉の中からいくつか心に響いたものをピックアップしてご紹介していきます。
◆著者プロフィール 著者の吉岡秀人さんは医師で、貧しさで医療を受けられない人たちや、医療者不足である日本の僻地、離島という場所で活動している国際医療ボランティア団体「ジャパンハート」の代表です。
1歩を踏み出す50のコトバ1
■どんなふうに生きても人は後悔する。だけど、後悔の総量は減らすことができる
人と言うのはどんなに充実した人生を送っていても、死ぬときには必ず後悔するもの。
「十代の頃にこんなふうに時間を使ったらよかった」、「二十代の頃、こういうふうに生きればよかった」というふうに思ってしまうのです。
だったら、どうせ後悔してしまうのなら、その度合いをどうやって減らすかを考えましょう。
人はどんなことで後悔するか。それは失敗したことではなく、チャレンジしなかったこと、やり残したことで、これこそが人生を後悔する大きな原因なのです。
人は長い人生の中で「あれもやりたい」「これもやりたい」と、いろいろなことを考えます。しかし、ほとんどはどれもできずに終わってしまう。
やり残しをどうのようにして減らしていくか。
どうせ後悔するなら、思ったことをやり続けたほうが、人生の総和は圧倒的にプラスに傾くのです。
■行動しなければゼロ。動けばプラスかマイナスになり、一歩進める
何事も行動しなければ何も起こりません。
何とか頑張って一つ目の行動を取ってみてください。
すると、一つ目の行動を取れた自信が、二つ目の行動を取らせてくれます。そして、二つ目の行動を取れたという自信が、三つ目の行動を誘発してくれるのです。
そうして行動しているうちに、行動できる自分に生まれ変わります。
人生は動かさなければ意味がありません。
行動しなければゼロ。動けばプラスかマイナスになるので、人生が動くのです。
1歩を踏み出す50のコトバ2
■自分の能力以上の環境に身を置く。能力以下の環境にいるとエネルギーをもてあましてしまう
能力を持っているのに「そこそこ」の力でできる環境に身を置いてしまうと、エネルギーをもてあましてしまいます。
人は、エネルギーをもてあますと何かで消費しなければなりません。
しかし、人間というのは自分の能力が発揮できないものにエネルギーを消費すると腐ってくるようです。
吉岡さんいわく、お父さんがすごく才能があり、エネルギーのある人間だったそうですが、それを活かせる環境にいなかったため、麻雀をしたり、パチンコをしたり、競馬をしたり、アルコールを飲んだりという行為にあまったエネルギーを費やして身体を崩していったそうです。
逆に自分の能力以上のことに相対していると、他のことにエネルギーを割く必要がなくなり、充実したものとなります。
しかし、「そこそこ」の人生を送っているとその感覚が味わえなくなり、他の大切な部分を食い散らかしてしまって、自分にとって居心地の悪い場所となってしまうのです。
■ まとめ
はい、ということでいくつかご紹介させていただきましたが、いかがでしょうか。
本書は「動け! 動けよ!」というものではなく「動いてみたらどう?」くらいの背中をそっと押してくれるような内容なので、非常に読みやすいです。
本の題名にある通り「二十代」の若者向けではあるのですが、長い人生の中で「やっぱりこういうことがやってみたい」と思う方は多いでしょう。
そういう方にも本書を手に取っていただいて、ぜひ一歩を踏み出すきっかけになればと思います。
1度きりの人生だから絶対に後悔したくない! だけど、まわりの目が怖くて、なかなか動けない。そんな20代の君が1歩を踏み出す50のコトバ |