新刊ラジオ第1591回 「「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!」
毎日疲れてしまう。疲れがなかなか取れない。ストレスの多い現代社会では、そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。身体の疲れは身体にある「センサー」の使い方が間違っていたのです。疲れた身体をよみがえらせて、身体の芯から楽になれば、仕事や人間関係までもが楽になってきてしまうのです。疲れを取るためのボディワークの方法を伝授していきます。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
「身体のセンサー」の使い方1
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
みなさんは毎日の生活の中で、疲れきってはいませんか?
「最近なんだかよくわからないけど、疲れがとれない・・・」とか、「パソコンの画面を長時間見ていると目が疲れる」、「人の話を聞いていると首が疲れる」、「カバンを持っていると肩が疲れる」、「電車で立っていると腰が疲れる」、「人と一緒にいるだけで気疲れする」、「寝ても疲れがとれない」 などなど、どうですか?
心当たりありませんか?
なぜ、こんなに疲れるのだろう?
そう思う人も多いのではないでしょうか。
藤本さんは、「疲れがとれないのは、身体の“センサー”の使い方の問題です」、と仰っています。
身体の“センサー”とは、目耳口鼻などの感覚器官のことだそうです。
藤本さんによると、「身体のセンサーがうまく動かなくなると、身体は緊張して固くなります。 目の奥が痛くなったり、首のつけ根が重くなったり、みぞおちのあたりが窮屈になって呼吸が浅くなったり・・・。そんな経験をしたことはないでしょうか? これらは身体のセンサーをうまく使えず、身体の緊張がとれなくなってしまった状態なのです。 身体が常に緊張していると疲れが溜まりやすくなり、またセンサーによる緊張はマッサージやストレッチだけではほぐすことがむずかしいので、疲れがとれにくくなっているのです」 (P2-3より抜粋)
では、なぜセンサーがうまく使えないと、身体は緊張するのでしょうか?
ちょっと実験をしてみましょう。やってみてください。
左右どちらでもいいので片脚で立ってください。
そして、近くにある一点に視線を合わせてみます。
次に、片脚立ちのまま周りをキョロキョロ見回してください。
身体の状態はどんな風ですか?
グラグラ揺れて不安定ではないですか?
視線を安定させていたときに比べると、身体の緊張も強く感じられませんか?
グラグラするから身体を安定させるために踏ん張って無駄なエネルギーを使うことになって、それが緊張となります。
センサーがうまく機能しないと、自分の身体が「ブレ」ます。
身体が「ブレ」るので、常に緊張を強いられて疲れてしまう・・・という訳だったのです。
「ブレる」のは身体だけではありませんでした。
キョロキョロしているときは、気持ちも落ちつかなかったのでは?
センサーがうまく働かないと、身体だけではなく心までがブレて不安になって、何もしていなくても疲れきってしまうのだそうです。
◆著者プロフィール 著者の藤本靖さんは、兵庫県出身。 東京大学経済学部を卒業後、政府系国際金融機関で政府開発援助(ODA)の業務に関わります。 その中で、人間の「心と身体の関係」というテーマに出会い、東京大学大学院身体教育学研究室で神経科学の研究に入られました。 また、筋肉や骨を包み込んで身体全体をひとつにまとめあげている「筋膜」という組織に働きかけて、重力と調和のとれた身体を目指す、「ロルフィング」という技術の研究を極めていきました。 現在は、各地で講演、ワークショップを行っています。
「身体のセンサー」の使い方2
ストレスの多い現代生活では、ただ身体をほぐしてゆるめるだけの一時しのぎではもちません。
身体のセンサーをうまく使って、「ブレない心と身体」になることが、積み重なった疲れから解放されるためには重要なのだと、藤本さんは言います。
では、そのセンサーをうまく働かせるのにはどうしたらいいのでしょうか。
例えば、パソコンの画面をずっと見ていて目の奥が痛くなったり、一日中職場で座っていてみぞおちのあたりがつまるように感じたことはないでしょうか?
それが、「身体の芯が緊張して固くなっている」状態なのだそうです。
身体の芯の緊張を解放させて、疲れを取るにはこんな方法、試してみて下さい。
「椅子に座って、姿勢をまっすぐにして、両手で左右の耳のつけ根のあたりをつまんで軽く真横にひっぱってください。ひっぱるのは気持ちいい範囲で、くれぐれもやりすぎないようにしてくださいね。」
どうですか?
しばらくそのままでいると、身体はどのようになってきましたか?
後頭部と首の境目あたりが、ゆったりとひろがるのが分かりませんか?
頭の中の風通りがよくなって、呼吸が楽になるのが感じられますか?
これが、「耳をゆるめることで、身体の芯をゆるめる」エクササイズ、だったのです。
他にも、「長時間座っていても疲れない方法」や、「立ち続けても疲れない方法」、「緊張せずに人と会って話す方法」なども載っています。
このように本の中では、目耳口鼻などのセンサーをゆるめて、頭の芯を介して内臓空間全体をゆるめるエクササイズが紹介されています。
図解もされているので分かりやすく、簡単なのでちょっとした時間で手軽にできるのも嬉しいですね。
疲れが取れなくて悩んでいるのならば、是非とも読んで欲しい一冊です。
「疲れない身体」をいっきに手に入れる本 目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる! |