新刊ラジオ第1588回 「苫米地英人の金持ち脳 〜捨てることから幸せは始まる〜」
ドクター苫米地が考えたお金持ちになる脳の仕組み。低収入でもお金持ちになることはできる!? 自分を貧乏に貶める「貧乏脳」、お金持ちになることができる「金持ち脳」とは何か? 今すぐ「貧乏脳」から「金持ち脳」に切り替えて、自分の生活を豊かにしよう!
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
今回の本は、お金持ちになりたいと思っている人にオススメできる一冊。
「えっ? また収入が増えるコツとかそういうやつ?」と思った方、そうではありません。
本書は、収入を増やしてお金を豊かにしていくというようなものではなく、価値観の改善でお金に対する見方を変えていくという内容です。
収入さえ多ければ本当にお金持ちなのでしょうか。
今、自分が満足できていないのは本当に貧乏だからでしょうか。
同じ能力を持っていても「豊かさ」に違いが出る理由。
それを「金持ち脳」「貧乏脳」というもので区別して解説されています。
■「金持ち脳」「貧乏脳」とは何か?
簡単に言ってしまうと「自分は貧乏だ」と考えてしまうのが「貧乏脳」。
「自分はお金持ちではない」と考えるのが「金持ち脳」だそうです。
少し具体的に解説していきましょう。
「貧乏脳」というのは「お金持ちのほうがいい」「お金がないと生きていくことが出来ない」という一種の洗脳にも似た感覚を刷り込まれていて、自分が満足するためにかえって支出が増えてしまうのです。
逆に「金持ち脳」というのは、自分はお金を稼ぐ能力を持っていると認識して、「お金を持ってないといけない」という感覚は持たず、支出をせずに自分を満足させることができます。
その結果、支出が収入よりも下回るので「お金持ち」ということになるのです。
ようするに収入が多いだけの人がお金持ちということではなく、支出とのバランスを考えることが重要だということです。
それでは、どのようにして「貧乏脳」を脱すればよいのか、本書から少しピックアップしていきます。
◆著者プロフィール 本書の著者、苫米地英人さんは認知科学者で、アメリカの名門工科大学であるカーネギーメロン大学博士でもあります。
「金持ち脳」と「貧乏脳」
■「金持ちはいい」という思い込みは悪い洗脳
おそらく、働いている人の多くは、根幹の理由として食べていくために仕事をしていると思います。
もし働かずに収入が無くなれば、住む場所がなくなり、食べるものがなくなってしまって餓死をしてしまうのではないかと。
しかし、こういった考えは刷り込みは悪い洗脳のようなもので、実際冷静に考えてみると、日本は生活保護法によって国民が健康で文化的な最低限度の生活を保障されています。
生活保護を受けろというまでの話ではないのですが、「お金がない=死」ではないことをしっかりと認識することが大事なのです。
貧乏だと生きていけない、みっともないといったことを刷り込まれることで、脳が麻痺してしまい、お金持ちにならなければいけないという考えになってしまうのです。
なので、まず「貧乏は悪い」といったような先入観を失くすことが重要になります。
■「貧乏脳」は自分でつくる二つの脳からなる
先ほども少し触れましたが、お金持ちかどうかというのは収支のバランスが重要。
これがくずれると、「不満足脳」というものになってしまうそうです。
これは、お金があればモノやサービスを手に入れることができるという思考の下、お金が無ければそれを手に入れることができず、自分は満足することができないと考えてしまうことが問題となります。
この考えになってしまうと、自分を満足させるために支出を増やしてしまう、つまり収支のバランスが崩れてしまうのです。
この考えはたとえ高収入だったとしても同じ話で、支出がさらに多ければその人は貧乏になってしまいます。
もう一つは「低自己評価脳」というもので、自分にはお金を稼ぐ能力がないと思い込んでしまうことです。
自分には稼ぐ能力がないから貧乏に甘んじるしかないと考えてしまう。稼ぐ能力がないのであれば、それを補うために大企業の会社員になりたがるのです。
以上、二つの要素が生じることで、「貧乏脳というものは形成されていきます。
また、暮らしの質が向上しているのも「貧乏脳」になっている要因の一つになっているようです。
昔は「金持ち脳」が多く、その理由はきわめて単純で、大して欲しいものが無かったからです。
その結果収支のバランスが良く、特に不満もなかったと言えます。
しかし、近年はインターネットの普及などにより娯楽の要素が充実してきたことで、人々の欲望が増加してしまっています。
そうなってしまうと欲しいものが増え、結果的に支出がかさんでしまうのです。
要するに今の日本人はお金があるのに貧乏になっている状態なのです。
「金持ち脳」と「貧乏脳」2
■ まとめ
というわけで、苫米地さんによる「金持ち脳」のお話でした。
いろいろと内容を解説しましたが、簡単にまとめてしまうと支出を抑えればお金持ちになれるということです。
たとえば周りに収入はそれほどでもないのに貧乏に見えない人っていませんか?
そういう人は収支のバランスが取れている人なのです。低収入でも満足できる状態、それが「金持ち脳」というわけです。
本書にはその他詳しい「貧乏脳」の逃れ方など載っていますので、気になる方は本編にてご確認下さい。
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