新刊ラジオ第1586回 「東大生だけが知っている「やる気スイッチ」の魔法」
東大生の「心」に注目した、悩める人を救うための「心を整える技術」。東大生はなぜ東大生になれたのか。100人の現役東大生に取材したことで判明した百人百様の「やる気スイッチ」はこれからの生活のアドバイスに役立つこと間違いありません! 本書を参考に自分にとっての「やる気スイッチ」を見つけ出してください。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
概要
こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
突然ですが、みなさんは仕事、勉強などでやる気が出ない時、なかなか集中できない時などありませんか。
パソコンとにらめっこしていてばかりでなかなか仕事が進まない。勉強していても集中できなくて頭に入らない。そういう経験は誰しもあると思います。
そこでちょっと質問なのですが、東大生が東大生である理由、みなさんは考えたことがあるでしょうか。
特に何か哲学的なことを言いたいわけではなく、彼ら、彼女らはどうして東大に入学できたのか、ちょっと気になったことはありませんか。
普通に考えて、ただ勉強しただけで入れるような場所ではないし、そもそも勉強するにしてもずっとモチベーションを保って集中できる人は少ないでしょう。
そんな疑問を持って現役東大生100人に取材をしてまとめたものが本書。
その中で判明したのは、東大に受かった人はそれぞれ百人百様の「やる気スイッチ」を持っていたということだそうです。
しかもそれが特別な行動というわけではなく、日常のちょっとした行動でスイッチをON、OFFにしているとのこと。
それでは、東大生はどのようにして「やる気スイッチ」をONにしているのか。
本編からいくつかピックアップしてご紹介していきたいと思います。
◆著者プロフィール 著者の岡田真波さんは、東京大学文学部在学中ということで、現役の東大生です。高校1年のときに「全国中学・高校ディベート選手権」に関西代表として全国大会に出場。浪人時代に心理学に興味を持って、東大合格者と不合格者の違いについて考えるようになります。そして、東大入学後に「PICASO〜東大・早慶ベストセラー出版会〜」という学生サークルに入ったことがきっかけで、東大合格者の「心」について取材し、それをまとめたものが本書となっているそうです。
やる気スイッチ1
■ カフェでカッコつける
いきなりで何を言っているんだと思われるかもしれませんが、簡単に説明すると「こんなところで朝から勉強している俺っててカッコよくね?」というちょっとした自己満足を利用しています。
傍から聞くと何言ってるの? と思われるかもしれませんが、実際に想像してみてください。
早朝、静かなカフェで新聞を読んでいるビジネスマンに混ざりながら参考書を読んで勉強をする自分を。
確かにちょっとカッコよくありませんか? おそらくそういう環境に自分が置かれたら少なからずモチベーションが上がりそうです。
こういった自分の心理を理解した上でモチベーションを上げるという方法はかなり有効なのではないでしょうか。
■ アルフォートをご褒美にする
あのブルボンから発売されているチョコレートビスケットのことですね。
これがどのように関わってくるかというと、1問解いたら1個、もう1問といたらもう1個というふうに設定した目標の達成ごとに自分へのご褒美としてモチベーションと集中力を保ちます。
いわゆる「近接目標」というものを利用した方法で、たとえるならニンジンで馬を釣るように自分を好物で釣る状態にするのです。
本編ではアルフォートになっていますが、自分なりに好きなお菓子など用意して、勉強であれば問題を解いたら、仕事であればタスクごとやキリのいいところで食べる。
達成しやすい目標を設定することでこまめにストレスの発散ができ、集中力が持続するそうです。
これはちょっと試してみたいですね。
やる気スイッチ2
■ 携帯を解約する
これすごく思い切りがいいですね。
自分が気になってしまうことを思い切って断つことで憂いなく勉強に励むことができるそうです。
もちろん、これは携帯限定の話ではなく、自分が気になってしまうことであれば何でも良いのです。
例えば、漫画、テレビ、ゲームなど娯楽が最たるものかもしれませんね。
さすがに携帯だと社会人の方は厳しいと思いますので、自分に合ったもので構いません。
また、どうしても封印できないものに関しては「パブロフの犬」と呼ばれる実験をもとにした「ある行動の直前に、必ず同じ行動を取る」というのを実践したそうです。
本編の具体例では、漫画がどうしても断つことができなかったので、勉強前に1話だけ読むようにしています。
それを繰り返しているうち、漫画を読むことが勉強モードへのスイッチとなり、自然と頭が切り替わるようになったそうです。
■まとめ
東大生が持っている「やる気スイッチ」それぞれ紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。
特別むずかしいことはなく、どのノウハウもシンプルなのですが、それでも実践するかしないかでモチベーションや集中力に差がでているのも事実です。
今回は東大生にスポットがあたっていて、これから受験をする学生向けと思われるかもしれません。
しかし、こういった物事を取り組む姿勢は社会人にも通ずるものなので、勉強だけにとどまらず仕事でもいかすことができるのが本書の特徴です。
みなさんもぜひ試してみてはいかがでしょうか。
東大生だけが知っている「やる気スイッチ」の魔法 |