だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1580回 「日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか」

尖閣諸島問題が高まっているいまだからこそ知りたい、日本人に対する、中国人、韓国人の理解できない行動の数々。なぜ彼らは日本をバッシングし、責めたてているのでしょうか。そこには領土問題だけではなく、日本・中国・韓国の歴史や思想と根深いものがありました。日本として避けて通ることのできない、日中・日韓問題。本当の真実を知ることが必要となってきています。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今日ご紹介する本は、日本人と、中国人、韓国人とがなぜこんなにまでも違うのか、ということを詳しく、徹底的に語ったものです。

尖閣諸島問題や靖国参拝問題、従軍慰安婦問題などが表に出るたびに、中国人や韓国人は日本の国旗を焼いて、激しい抗議を繰り返してきました。

ネット上でも日本人を罵り、日本大使館や日本食レストラン、日系企業に投石をしたり、焼き討ちまでが行われる映像を度々目にします。

こうした中国人や韓国人の行動が繰り返されるたびに、多くの日本人は、彼らの考え方や行動が、私たち日本人とは全く異なる人種であることをあらためて感じるのではないでしょうか。

◆著者プロフィール 著者の黄文雄(こう・ぶんゆう)さんは、1938年、台湾生まれ。1964年来日。早稲田大学商学部卒業。明治大学大学院西洋経済史学修士。著書「中国の没落」が大反響を呼び、評論家となります。

日中韓の複雑な関係

本書には、「日本と中国」「日本と韓国」「中国と韓国」の複雑な関係が綴られています。

お互いは本当のところ、どう思っているのでしょうか。

歴史的背景からみる意識の違い。

なぜそれほどまでに敵対するのか。

日本人にはどうしても理解できない彼らの本質を鋭く探っていきます。

この本の目次をみるだけで興味のある項目がいくつもあります。

○日本人はなぜ中国人が嫌いなのか ○中国人には愛国心はない ○堂々と歴史捏造に励む韓流ドラマ ○韓国人が日本人・中国人へ向けるすさまじき怨念 ○日本人が中国・韓国に学ぶことはなにもない

その中のひとつ、「中国人には愛国心はない」から内容の一部をご紹介します。

中国人にはいまだ中華思想という、中華至上主義、中華中心主義があることに間違いないが、その一方で、この中華思想に中国の国民を結束させるほどの力はない。 中華文明を誇りにしていても、結局、中国人はきわめて自己中心的で、まとまることがない。 実際に、国民革命の父・孫文は、中国人を「バラバラの砂」と表現している。 2006年に中国の大手ポータルサイトが、「生まれ変わっても中国人になりたいか?」という質問を行ったところ、回答者約1万1000人のうち64%、およそ3人に2人が「なりたくない」と答えたと報じられた。 「ブタになっても、中国人にはなりたくない」と答えた人もいる。 ちなみにこのサイトの編集者は、その後突然、解雇されたという (P27〜28より抜粋)

黄さんは、中国人はいつも疑心暗鬼であり、親・兄妹・親戚・友人……だれのことも信用していない、信用できない社会だといいます。

利己的で中心的な社会であるから、「利他的」などということはありえないと考え、実利がないと動かない人たち。

そのことを裏付けるようなニュースが日本にも伝えられたことがありました。

“女子学生が池に転落しても野次馬ばかりが集まって、救助をしませんでした。 それどころか、「中国人は多すぎるから、もっと死ね」「助けたらいくらくれるか」などと言っていた。”

なぜこうなってしまうのか。

それは本書を読めば少し理解が深まるかもしれません。

反日感情は本当か?

他にも本書では、歴史的観点からみた中国・韓国の日本に対する考え方も詳しく記されています。

たとえば、「古来中国・韓国は日本をうらやましがっていた」ということ。

中国も韓国も日本に対して、ゆすりたかりとも見られる交渉を繰り返していますが、実のところ、中国も韓国も日本に対して憧れにも近い感情を持っているのだそうです。

たとえば、中国の富裕層にとっては、週末に日本で過ごすことがちょっとしたブームなんだとか。

温泉地の別荘なども中国人が買いあさっているそうです。

韓国も犯罪発生率は日本の12倍であり、企業のグローバル化によって人件費が下がり、失業率が上がってきています。

韓国の芸能人でさえ日本で稼ごうとしているのが事実。

それが韓流ブームの正体だったのです。

その他にも、著者は、中国・韓国の反日感情は一部のものでしかないと語っています。

「反日」というイメージは、日本のマスメディアが植え付けたものであると著者は言っています。

たとえば、中国のネット世代で「墳青(ふんせい)」といわれる代表的な反日世代でさえも、せいぜい同世代の50%くらいしかいないと推定されているそうです。

韓国政府がいくら倭色文化の進入禁止を掲げても、解禁せざるをえなかったことからも、日本を拒絶しない国民が多かったことが分かります。

少なくてもここ数年、中国・韓国は日本への密入国、帰化、日本人と結婚した人数は、日本にいる外国人の中でトップだというから驚きます。

本当に反日であるのならば、このような数字は上がってこないのではないでしょうか。

日本と中国、韓国について歴史、文化、文明などの観点から、その違いを徹底的に検証し、日本の真の姿を再認識することのできる1冊です。

日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか