だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1563回 「百年法」

西暦2048年、不老技術「HAVI」が広まり、ほとんどの人間が20代で容姿が止まった世界。“日本共和国”でも世代交代を促すため、不老処理後100年後には死ななければならないという“生存制限法”の最初の執行まで、残りわずかと迫っていた。法による強制的な「死」を、人々は受け入れることが出来るのだろうか? 『嫌われ松子の一生』から9年、山田宗樹、最高傑作!!

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

“不老不死”

お芝居や物語ではよく上げられるテーマですが、古代・中世には本気で考えられていたといいます(最近は、老年期を如何に過ごすかという現実的な考えにシフトしていますね)。

今日紹介する作品は、“不老”が技術によって実現した世界のお話です。

もしあなたが、老いることがなくなったら何をすると思いますか?

そして、日本はどう変わると思いますか?

また、どの段階で“死を迎える”ことになるのでしょうか。

・・そこがこの物語のポイントになってきます。

***

◆今日の一冊 『百年法(上・下巻)』 (山田宗樹/著 角川書店/刊)

◆著者について 『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞の大賞を受賞し作家デビュー。 その後「嫌われ松子の一生」「黒い春」「天使の代理人」など多くの人気作を生み出しています。

◆あらすじ 本作品は、これまでは運命に翻弄される女性をテーマにすることが多かった著者が初挑戦という「SF・近未来もの」です。僕たちの知っている日本とは少し違う日本を舞台に、永遠の若さを手に入れた人々が、政治、生活、文化、そして生と死について向き合う姿を、圧倒的な文才で書き綴った力作となっています。

今回はたっぷりとドラマをお届けします。

音声版をお楽しみ下さい!

百年法(上巻) 百年法(下巻)
百年法

百年法

西暦2048年、不老技術「HAVI」が広まり、ほとんどの人間が20代で容姿が止まった世界。“日本共和国”でも世代交代を促すため、不老処理後100年後には死ななければならないという“生存制限法”の最初の執行まで、残りわずかと迫っていた。法による強制的な「死」を、人々は受け入れることが出来るのだろうか? 『嫌われ松子の一生』から9年、山田宗樹、最高傑作!!