だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1549回 「マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本」

“新入社員の向井聡は、入社早々、なぜか社運を賭けた財務改善プロジェクトの実行担当に選ばれてしまう。与えられたテーマは、1年で1億円のキャッシュフロー改善。もし実現できなければ会社の存続がピンチに……。本書は、“会社の数字が苦手”という人に向けて作られた、会社の数字やお金の流れをマンガで楽しく学べる一冊。専門用語を極力使わずに構成された本書は、経理や会計に苦手意識のある方でも抵抗感なく入っていけるでしょう。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今日紹介する本は、キャッシュフローの入門書(マンガ)です。 個人のキャッシュフローなら、凡そ、“給料と使ったお金”とシンプルですが、 これが会社の話となると、理解するのがなかなか大変なものです。

経営者でなくとも、自分が勤める会社の“お金の流れ”を理解すると、より広い 視野での仕事ができるようになるでしょう。

会社の数字に苦手意識のある方、会社のお金の流れがよく分からない方は、 こういったビジネスマンガを取っ掛かりにするのもよいのではないでしょうか。

***

◆今日の一冊 『マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本』 (森岡寛 渡邊治四/著 ダイヤモンド社/刊)

◆この本をひと言でまとめると 「会社の数字(財務・経理・会計)の入門マンガ」

◆著者について

森岡寛さん キャッシュフローマネジメント株式会社代表取締役。大学卒業後は大手会計事務所 に入社し、3年目に経営幹部に抜擢。税務・経理・人事のコンサルティングを 行ってきました。独立後は中小企業に特化した財務コンサルティングを行い、 「キャッシュフローの専門家」として活躍されています。

渡邊治四さん これまでもビジネスマンガを多く手がけられてきた方で、共感を呼ぶ キャラクターとストーリーが魅力的です。

会社の数字が身近になる

◆本書の概要

本書を通して、読者に森岡さんが伝えてくれるのは次の3つです。

●会社の数字や、お金に関する苦手意識をなくしてもらうこと。 ●日々働いた結果が、会社の決算書や財務体質にどのように反映されるのか、  ビジネスの現場感覚を実感しつつ理解できるようになってもらうこと。 ●会社の数字やお金の流れに、自然と親しめるようになること。

今回ぜひ推したいのが、マンガのキャラクターとストーリーの面白さです。 著者の森岡さんも、知識が頭に入るのはもちろんとして「わかりやすい」「面白い」 「共感できる」「感動する」「実践できる」という5つを優先して執筆されたと仰って います。

マンガのストーリーの中では、会社の財務改善プロジェクトのリーダーに抜擢された 新入社員が、各部署の部長たちを相手に、業務改善を進めていくことになります。

部長たちの面面は・・・

○営業部の山川部長  ……ヤリ手だが独断専行。会社で一番貢献しているのは営業だと公言している。

○製造部の竹村部長  ……製品作りにプライドを持っているが、こだわりが強く職人気質で我を貫いてきた。

○経理部の原口部長  ……厳しくて几帳面。責任感が強いのはいいが、問題を抱えてしまいがち。

・・・こんな個性の強い人たちなんです。 しかも、彼らはお互いに仲が悪くて、自分の部署を守ることで精一杯になっています。 とはいえ、どの部署もそれぞれ重要な役割を持っていて、連携は不可欠である。

さて、新入社員の向井くんはどうするのか?

今回、新刊ラジオでは本書の一部をラジオドラマでお届けしています。 ぜひ聴いてみて下さい。

<あらすじ> 食品製造メーカー真心絆食品に入社した新人の向井聡は、入社早々、社運を賭けた 財務改善プロジェクトの実行担当に選ばれてしまう。与えられたミッションは、 1年で1億円のキャッシュフローを改善すること。もし実現できなければ会社の 存続がピンチに。 社内の各部署からは煙たがられ、同期入社であこがれのマドンナからもライバス視 されてしまう向井。果たして、向井はプロジェクトを首尾よく成功させ、会社の危機を 救うことができるのか――。

マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本

マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本

マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本

“新入社員の向井聡は、入社早々、なぜか社運を賭けた財務改善プロジェクトの実行担当に選ばれてしまう。与えられたテーマは、1年で1億円のキャッシュフロー改善。もし実現できなければ会社の存続がピンチに……。本書は、“会社の数字が苦手”という人に向けて作られた、会社の数字やお金の流れをマンガで楽しく学べる一冊。専門用語を極力使わずに構成された本書は、経理や会計に苦手意識のある方でも抵抗感なく入っていけるでしょう。