新刊ラジオ第1404回 「ヤクザ1000人に会いました!」
週刊誌やマスコミのヤクザに関する記事は大半が虚像? 極道記者歴15年の記者が、ヤクザ社会の日常を赤裸々に綴った肉弾レポート! 年収って幾らなの? ヤクザを辞めたいと思ったことは? 血液型は? 好きなファッションブランドは? 親分に自分の女を寝取られたら? ヤクザは悪だと思うか? 前代未聞の衝撃ルポ!
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
ヤクザ社会の実態(1)
(矢島)今日はなかなかディープな一冊を紹介したいと思います。 そのために相方も召喚しました。バシさんでーす。
(石橋)どうもー。こんにちは、石橋遊です。
※ヤクザというとどんなイメージがあるか? について掛け合いフリートーク
(よきところで…) (矢島)今回は、ちょっとディープに。。そして、少し笑えてしまうヤクザ社会の実態に迫った一冊をご紹介していこうと思います。
● 著者プロフィール
鈴木 智彦 (すずき ともひこ)さんは、米国、欧州を舞台に撮影活動を行ってきたそうですが、元ヤクザで作家・安部譲二の舎弟と知り合い、ヤクザに興味を持つようになったといいます。撮影中、イーストLAでギャングに襲われ帰国。入院中に暴力を取材テーマにしたいと考え、ヤクザ専門誌『実話時代』編集部に入社。『実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーライターとなり、以降は幅広くヤクザ関連の記事を週刊誌などに寄稿しているという方です。
●本書のテーマ・概要について
さて、鈴木さんの本、テーマはこんな感じ。
「ヤクザ1000人のアンケート大公開!」
(矢島)著者の鈴木さん曰く、ノンフィクションを標榜する実話誌の記事も大半が虚像で、マスコミ報道も警察情報の垂れ流しで、その実態をちゃんと伝えていないとのこと。「実録は事実が6割。つまり『実6』」と言われていたが、実際は『実2』がいいところではないか、といっています。
(石橋)過去に1000人余りの著者が本当のところを、ヤクザ社会の雑学を集めた形で、より正確に書いたという感じになっています。
(矢島)では、実際、どんなことが書かれているのか、本の中から気になるトピックスを抜き出して紹介していきたいと思います。
ヤクザ社会の実態(2)
★「現代ヤクザの平均年収はhow much?」 ・成功しているヤクザの目安は「5000万円」 ・そこまで羽振りがいいのは全体の2〜3割で、残りはかなり厳しい経済状況 ・若い衆に給料を払う組織も増えているが、それも親分次第。某組織は月に2万円の小遣い程度というところも。
★「ヤクザのファッション」 ・マンガに描かれるようなファッションのヤクザはいるのか? ・目立つことが必要な時代→目立たないことを求められる必要へ(取締りや世論etc.) ・ヤクザ独特のセンスは、「ひたすら高価なもの」 ・見た目は力の象徴であるから、さりげなさより、あからさま。宝石なども派手である。 ・なぜキャラクターものが好きなのか? ・女が「少しでもかわいく見せようと言う意識」で選んでいるから。 ・若い衆は、スーツを●山や、コ●カで買ったりもする。
★「ヤクザに好かれる女」 ・露骨な上昇志向のある女は、ヤクザに共感を持ちやすく、ヤクザは独自の嗅覚でそういう女を探し出す。 ・逆にヤクザは、事情を察してくれるホステスを好む傾向にある。 ・カタギの女と知合いたい際は、病院が出会いの場になるケースが多い。
★「前代未聞のアンケート! ヤクザ1000人に聞きました!」 ・ヤクザを辞めたいと思ったことがある →90% ・親分に自分の女を寝取られたらどうしますか? →「落とし前をとる」が34.3% ・特定の愛人はいますか? →「愛人のいる人」が77.7% ・ヤクザは悪だと思いますか? →「必要悪」だと思うが54.9%
<他にもこんなアンケートが公開されています> ・実父の職業はなんですか? ・なぜヤクザになったのですか? ・あなたの宗教はなんですか? ・子どものころ、なりたかった職業はなんですか?
● おすすめの読者層・まとめ よほどのことがない限り知ることのできない業界の裏側が、いいバランスの臨場感とユーモアで覗き見ることができ、ヤクザ社会を見る目がちょっと変わるかもしれません。幅広い好奇心がある方や、ちょっと物々しい街に出入りする機会が多い人(笑)などにオススメしたいと思います。
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