だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1397回 「マンガ ケインズ 大不況は解決できる!」

「ケインズ経済学」「ケイジアン」などの言葉も生まれるほど影響力を持った20世紀を代表する経済学者・ケインズ。そのケインズをマンガで描き、大不況を脱出する理論を解説する。なぜ不況は生じ、どうしたら解決できるのか?世界大不況の今だからこそ必要な大経済学者の理論と人間的魅力をわかりやすくマンガで紹介した一冊。

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不況に求められる経済学とは?

図書室や図書館で、歴史や偉人について書かれたマンガを読んだことはありますか? 「マンガ ケインズ 大不況は解決できる!」は、ケインズの生涯とその理論をマンガで描いた一冊です。

● 著者プロフィール 編集をされたのは小島寛之さん。東京大学理学部数学科卒業後、同大学院で経済学研究科博士課程を修了している経済学博士の方です。現在は帝京大学経済学部経済学科教授をされています。

マンガの著者は石田おさむさんと、細山敏之さんです。 石田さんは複数のペンネームでも活躍をするマンガ家さんで、細山さんは編集ライターをされている方です。

本書に登場する、ジョン・メイナード・ケインズは、20世紀学問史において最重要人物の一人だと評される経済学者です。1883年に生まれ、1946年に没しおり、経済学者という肩書のほか、ジャーナリスト・思想家・投資家・官僚としても活動をしていました。 経済学においては、有効需要という考えに基いて、マクロ経済学を確立させたことに加え、完全雇用を与えるための法則を打ち立て、非自発的な失業の原因を明らかにしたことも大きな功績として残っています。

『非自発的な失業』とは、これは今まさに、日本のみならず世界中で取り沙汰されている問題です。 イギリスでは、1920年代から徐々に失業者が増加し、1929年に起こった世界恐慌で、その問題は深刻化していきました。そんな中ケインズは、従来にない経済学を作る必要があると考えたわけです。

今回の新刊ラジオでは、矢島・石橋が次のテーマに沿って語らっています。

1.失業者はなぜ増えてしまうのか? (大恐慌当時の背景と考え方) 2.ケインズが唱えた失業者対策、3つのポイント 3.ケインズが経済学に求めたもの

ぜひ、今日の新刊ラジオをお聴きください!

マンガ ケインズ 大不況は解決できる!

マンガ ケインズ 大不況は解決できる!

マンガ ケインズ 大不況は解決できる!

「ケインズ経済学」「ケイジアン」などの言葉も生まれるほど影響力を持った20世紀を代表する経済学者・ケインズ。そのケインズをマンガで描き、大不況を脱出する理論を解説する。なぜ不況は生じ、どうしたら解決できるのか?世界大不況の今だからこそ必要な大経済学者の理論と人間的魅力をわかりやすくマンガで紹介した一冊。