新刊ラジオ第1387回 「続・時をかける少女」
ドラマ「続・タイムトラベラー」のノベライズ版がついに復刊! 高校生になった芳山和子と深町一夫=ケン・ソゴルは再び出逢い、ある目的のために時を越える――。度々映像化され、世代を越えて根強いファンを持つ「時をかける少女」の唯一の続編!
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名作『時をかける少女』続編
● 著者プロフィール 石山透さんは脚本家。「新八犬伝」「プリンプリン物語」など、人形劇やラジオドラマのシナリオを多数手掛けてきました。筒井康隆さんの「時をかける少女」を大幅に脚色したNHK少年ドラマシリーズの第一作「タイムトラベラー」が好評となり、石山さんのシナリオで続編ドラマ「続・タイムトラベラー」が制作されました。
そして、「続・タイムトラベラー」をノベライズしたのが、本作「続・時をかける少女」です。 もう映像も現存していないらしく、復刊を望む声に応えて、このたび新たな装丁で刊行されました。
「時をかける少女」は今でも根強い人気を持っていますが、大元は、1967年に刊行された筒井康隆さんの短編小説です。「続・時をかける少女」は、ドラマが先行される形で制作されて、後にドラマの脚本を手掛けた石山さんによってノベライズされました。「時かけ」では中学生だったヒロインが、この「続・時かけ」では高校生になっています。
最近でも、アニメ映画と仲里依紗主演で実写映画化されたのでこのタイトルをご存じの方も多いでしょうが、こちらは主人公がそれぞれ芳川和子の姪・娘という設定になったものです。
● あらすじ 同級生の深町一夫に恋をする芳山和子は、ある日理科の実験室でラベンダーの香りのする薬品を嗅ぎ、時空を移動するタイムトラベルの超能力を得てしまいます。不思議な能力に戸惑いながら、和子は、何故そんな薬品があったのか、誰が置いたのかの真相を知るべく、薬品を嗅いだ日にタイムトラベルをするのですが、そこにいたのは、なんと深町一夫であり、彼は未来人だということがわかります。 そして彼は未来へ帰らなければならないことを和子に告げ、自分に関わるすべての記憶を消してしまうのですが、記憶を消された和子は、心の底に残る「いつか再び自分の前に現れると約束した誰か」を待ち続ける。
続・時をかける少女 |