新刊ラジオ第1374回 「マリアの涙」
聖母マリアが刻まれた謎のメダルと藤原道生の出会いは、15年後に起こる「ミケランジェロのピエタ像破壊事件」に繋がっていた……。ピエタ像破壊の真相とは? 涙を流すマリアのメッセージとは? 東京、京都、イタリアを舞台に、カトリック世界のタブーに挑んだ新感覚ミステリーです。
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「あなたを作家にするプロジェクト」最優秀作品
今日紹介する「マリアの涙」(マガジンハウス/刊)は、NHKや新聞などでも話題になった“業界初の試み”から生まれた作品です。
その試みとは、Intelとマガジンハウスの共同企画「あなたを作家にするプロジェクト」というものです。 応募総数8442点の中から最優秀作品に選ばれたのが、キリスト教をテーマにしたミステリー作品である本書でした。
「あなたを作家にするプロジェクト」とは? 詳細はこちらから(「広告会議」に移動します)
●著者について ピーター・シャビエルさんは、日本とアメリカで、プロテスタントやカトリックの他、ギリシャ正教、ユダヤ教、イスラム教など、様々な宗教を学び、現在はドイツで神学的テーマの小説を発表するなど、意欲的に執筆活動をされている方です。
本書は、東京、京都、イタリアを舞台に、聖母マリアと因縁を持つ人物達が、「ミケランジェロのピエタ像の謎」と「聖母マリアの奇蹟」をめぐる不可解な事件や事象に巻き込まれていくミステリー作品です。サスペンスにファンタジーと教養のエッセンスを取り込んだ世界観は、まるで「日本版 ダヴィンチ・コード」と呼べる出来栄えです。
ミステリー、教養、ファンタジーの三重奏
<あらすじ> 高校生の藤原道生は、ある日通りかかった教会のマリア像の目の前で、「無原罪のマリアの不思議のメダイ」というメダルを拾います。 15年後、新進気鋭の彫刻家に成長した道生は、「聖母マリア美術館」の完成記念に、ミケランジェロのピエタ像のレプリカを制作し絶賛されます。 しかしその後、その像は何者かに傷つけられ、道生は大きなショックと苦悩を抱えることになります。 そして歳月は過ぎ、道生の婚約者・花山エリカ、カトリックの家に生まれた音楽家・高津真理夫、図書館勤務の谷川美香子といった聖母マリアに縁ある人物達が集い、道生のピエタ像の謎と奇蹟をめぐる事件に関わっていく。
今日の新刊ラジオでは、プロローグ部分をラジオドラマでご紹介します。
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Tears fo Mary マリアの涙 |