新刊ラジオ第1369回 「すぐ使える仕事英語――英語公用語化、外資系のリアル」
楽天、ユニクロが社内の公用語を英語にしました。武田製薬では入社試験の脚きりにTOEICの点数を使うと発表しました。今や、日本に住んでいる自分は関係ないなんて思っていたら、突然経営者が外国人に!! なんてことだってありえるのです。しかし、英語が苦手な人が多いからこそチャンスのときでもあります。ビジネス英語には学び方があります。本書を使って、周りより1歩早く学んでみませんか?
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
仕事ですぐ使える英語学習法
もし、あなたの会社の公用語が英語になったら?!
(1)まったく問題ない、いつでもOK。 (2)仕方ないから英語を勉強する! (3)抵抗して、自分だけ日本語で話し続ける! (4)そんなことを決めた人を消す。
(2)(3)を選んだ人は、ぜひ読み続けて下さい or 今日のラジオを聴いて下さい。 英語をネイティブのように話せるまでマスターするのは大変なことですが、仕事で使えるレベルの英語を覚えるのは、そこまで大変なことではないようです。
「すぐ使える仕事英語 英語公用語化、外資系のリアル」(ベストセラーズ/刊)を読んで、そう感じました。
● 著者について 関栄介さんは、1957年、静岡県生まれ。上智大学文学部英文学科卒業後、婦人画報社で、25ans(ヴァンサンカン)編集部、書籍編集部に在籍。86年、高級ブランド・ビジネスの業界へ転職。フェンディ社のPRを振り出しに、ランセル・ジャパン社の営業・マーケティング部長、後に社長、ブルガリ・ジャパン社やル・クルーゼ・ジャポン社の部長など、6社、20年以上にわたり外資系企業で、営業・マーケティングを統括してきました。
楽天やユニクロなどの会社が、社内用語を英語にするというニュースを聞いたとき、「まずいっ!」と思った方は少なくないのではないでしょうか。また、新卒採用者にTOEICの点数を条件として提示してくる会社も増えてきました。
英語が必要とされるビジネスシーンは、確実に増えてきていますが、焦る必要はありません。著者の関さんは、「ビジネス英語は難しくない!」と、断言しています。
ビジネス英語には、学び方があったのです。 “ネイティブのように話す英語”でなく、“仕事の現場で使える英語”を身につければよかったのです。
日本人が、“英語を使って”コミュニケーションをとるコツとは?
「うちは外資系じゃないから関係ないや」 ……と思ってしまうかもしれませんが、最近、こんな変化を感じませんか?
・ 中国やアジアの国を含めて、海外の企業と取引をすることが増えてきた。 ・ 仕事で外国に行ったり、逆に外国からお客さんがオフィスに訪ねて来たりする機会が増えた。 ・ 英語でメールのやり取りをしなければならないことがあった。 ・ 職場に日本語を流暢に話せない人が入ってきた。
こんな風に、社内で英語を使わざるを得ない機会が増えてきてはいませんか?
今まで、英語は使える方がいい程度のものでした。 しかし、時代は進んで、今や英語が使えるのは当たり前という、仕事の必須能力となりつつあるのです。
では、仕事に必要十分な英語力とは、いったいどのくらいのレベルなのでしょうか。 著者の関さんによれば、それは、高度なものでなく、語彙も文法も、中学・高校で習ったレベルで良いそうです。
日本人は、中高の授業で文法をしっかり勉強します。英単語もよく知っています。単語が文字の情報として頭に入っているので、他の国の英語ノン・ネイティブ・スピーカーに比べて、綴りのミスが少ないのだそうです。また、発音も悪くないのだとか。
日本人の弱点は、イントネーションと、スピードだといいます。 英語は強弱アクセントで、強弱イントネーション。リズムをはっきりする話し方をします。この強弱イントネーションがはっきりしないと、“英語らしく”聞こえないのです。
そして、英語は基本的に早口です。このイントネーションとスピードが、日本人の話す英語が通じない原因のひとつでは、と考えられています。
関さんは、英語習得について、本書でこのように語っています。
***ここから抜粋*** 「考え方を変えましょう。仕事英語が使えるようになればそれで合格ということにします。私たちが英語を学ぶのは、アメリカ人になるためではありません。仕事をこなしていくためです。国際ビジネスの共通語としての英語を身に付けることを目標としましょう。ネイティブ・スピーカーをお手本とすることをやめて、国際共通語として英語を扱うようにすれば、それだけで英語は格段にうまくなります」(P16より) ***ここまで抜粋***
ネイティブ・スピーカーを目指して挫折するよりは、荒削りでも、実際に使える生きた英語を身につけたほうが良いということです。
日常で違和感のない英語を身につける
本書には、違和感なく日常で使える、実践的な英語がまとめられています。
・ これだけ知っていれば不自由しない用語 ・ 依頼するときの英語 ・ 丁寧な依頼のバリエーション ・ 会議を乗り切る仕事英語 ・ 英語プレゼンテーションの準備 ・ プレゼンテーション本番の英語 ・ 英文メール、英文レポートの書き方 などなど。
このように、すぐに仕事の現場で役立つ英語が、細かく、シチュエーション別に書かれています。
たとえば、日本語には、英語にできない挨拶の言葉があります。
「お疲れ様です」を、あえて英語にすれば……? You must be tired.
これは英語にはない言葉です。 日本では、上司と廊下ですれ違うときや、電話をかけるときなどに、よく使うことばですが、英語では、Goodmorning 、Goodafternoon、Goodeveningでよいのです。
「お世話さまです」を、あえて英語にすれば……? Thank you for kind support to us.
しかし、英語では、具体的なことがないのに“お世話様です”という言い方はしません。メールに返信をくれたら、Thank you for your prompt reply.などと、感謝の言葉をそえる、というように具体的なアクションに対してお礼を言うのです。
他にも、「就職・転職するための仕事英語」では、英文履歴書の書き方や、カバーレターでの売り込み方、面接対応、前職を辞めた理由の答え方や、面接官への質問などが掲載されています。 これから外資系に就職・転職を考えている人にも役立つつくりになっています。
「ポイントさえつかめば、必ず仕事英語は身に付く!」 そう言い切る、著者の関さんの言葉を信じて読んでみて下さい。
すぐ使える仕事英語――英語公用語化、外資系のリアル
実践あるのみ! |
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