新刊ラジオ第1362回 「性格の良い子が育つママとパパの習慣」
みんなに愛され、信頼される人間に育てる子育ては親の心がけひとつでした。素直で、元気。明るくて積極性のある子どもを育てるには、毎日の習慣が大切。勉強ができることも、スポーツができることも全て心を伸ばすことが必要だったのです。周囲から応援され引き立てられる人間に我が子を育てたくはありませんか? 我が子が愛される人間になるためには、まず親から変わらなければ!
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性格の良い子を育てるとぜんぶうまくいく
勉強もスポーツもよくできて、友達もたくさんいるクラスの人気者。 そんな子どもに、わが子を育てたいと思いませんか?
「性格の良い子が育つママとパパの習慣」(講談社/刊)によると、子どもを性格の良い人間に育てることができれば、その夢はかなえることができるのだそうです。
● 著者について 清水克彦さんは、1962年愛媛県生まれのラジオプロデューサー、ジャーナリスト。 早稲田大学卒業後、文化放送に入社。政治・外信記者を経て、米国に留学します。 帰国後は、ニュースキャスター、国会担当キャップ、江戸川大学メディアコミュニケーション学部講師などを歴任。 現在は、情報ワイド番組のプロデューサーを務めるほか、南海放送の政治コメンテーター、家庭力の重要性を唱える教育ジャーナリストとしても活躍中です。
今回の本は、タイトル通り、ズバリ「性格の良い子が育つママとパパの習慣」です。 どんなに頭が良くても、スポーツの才能があっても、他人から愛されなくては子どもの人生は開けません。周りから、愛され、信頼され、応援される人間になるためには、親の毎日の習慣が大切だったのです。
ずっと伸びる子は、周りの声を聴く素直な子
本書では、親が心がけるべき習慣が54個、紹介されています。 我が子がみんなから愛される人になるためには、親がまず変わらなければいけないのです。
本の冒頭で、ある小学校の先生のこんな言葉が載っています。 その先生が言った言葉は、バスケットボールの試合のときに、児童を前に語ったものでした。
*抜粋ここから 「周りの人の話を素直に聞き入れない子は、どんなに身体能力が優れていても、うまくなりません。これは勉強も同じです。バスケットが上手になりたければ、そして、勉強もできるようになりたければ、まず、素直な性格を目指そうね」 (P2より) *抜粋ここまで
素直に人の話を聞き入れ、そのとおりにやってみようという子どもは伸びるのだそうです。 このことを裏付ける調査もあります。 それは、大学通信と毎日新聞社の週刊誌である「サンデー毎日」が、首都圏の進学塾を対象に実施したものです。
*抜粋ここから 「伸びる生徒の共通点はどこか?(複数回答)」 一位 素直 58.0% 二位 集中力がある 53.0% 三位 自主性がある 43.5% 四位 前向き 40.5% 五位 聞く力がある 38.3% 六位 継続力・忍耐力がある 35.8% (P3よりデータを抜粋) *抜粋ここまで
いくら親や先生が色々なことを言っても、子どもにそれらを受け入れる素直さがなければ、全く無意味なことになってしまうのですね。 それだけ、子どもの性格というのは重要なことだと本の中で繰り返しています。 いくら学歴が高く、相応のスキルを身につけていても、上司や得意先などから、かわいがられない限り、昇進や大きなプロジェクトを任される機会は少なくなってしまうのが現実なのでしょう。
では、性格の良い子を育てる習慣とはどういったものなのでしょうか。
性格の良い子を育てる4つの習慣
1.挨拶の習慣を身につけさせる 性格の良い子に育てるためには、なによりも挨拶のできる子に育てることが大切なのだそうです。 家庭で元気に挨拶できる子は、外でも元気に挨拶ができるようになります。 挨拶は、相手の存在を認めて、尊重し、仲良くしたいといサインです。 親子関係で言えば、愛情の証しであって、絆を確認し合う気持ちの表明です。 挨拶を家庭ですることが、家庭内の雰囲気を明るくし、子どもを素直な性格へと育む出発点となるのです。 前の夜に親子喧嘩をした日や、夫婦で言い合いをした日なども、翌朝は努めて明るく、相手の顔を見ながら挨拶をするようにしましょう。
2.子どもの話を最後まできちんと聞く 子どもは、「ママやパパは、いつも私の話を最後まできちんと聞いてくれる」という安心感があると、子ども自身も、相手の話もきちんと聞けるようになるそうです。
3.率先して「ごめんね」が言える親になろう 素直さの基本は、ミスをしたり間違ったことをした場合、それをすぐに認め、謝罪することです。 親が子どもの前で、間違ったことをしたときは、安易に言い訳などせず、素直に謝る姿勢を見せることが肝心なのです。
4.ママやパパの悩みを子どもに相談してみよう 子どもに親の悩みを相談するのは意外と効果的だといいます。 「自分はママやパパに信頼されている」「一人前に扱われている」という思いが子どもに生じるからです。そして、子どもなりに、相手の心情を察して、配慮する力が芽生えるのだそうです。
本書には、このように具体的に親がどのようにしたらいいかが記され、その結果、子どもの気持ちがどう感じ、どのような行動に移るかが書かれています。
全章チェック&まとめ
1章 素直な子どもに育てる 子どもの話は最後までキャッチしよう 率先して「ごめんね」が言えるママとパパになろう ママやパパの悩みを子どもに相談してみよう、他
2章 元気で明るい子どもに育てる 目標は大きければ大きいほど良い 親も子どもと一緒に「入学」する感覚が大切 「カネはなくても楽しいわが家」を演出しよう、他
3章 けじめのある子どもに育てる 決まった時間、決まった場所を大切にしよう 毎日五分でも継続できるものを探そう ルールは子どもに決めさせよう、他
4章 頑張れる子どもに育てる もっとも大切なのは自信と意欲 「ずいぶん、できるようになったね」と進歩をほめよう 「ここまでは無理だよね?」で闘争心に火をつけよう、他
5章 積極的で意外性のある子どもに育てる 「できる」「やれる」「なれる」作戦でいこう 何かをやらせるなら、その理由を三つ語れ! 内気な子には「みんなに教えてあげて」が有効、他
6章 思いやりのある子どもに育てる 「あなたがいてくれて幸せ」のシグナルを忘れない 「許す」ということを教えよう 「あなたは思いやりのある子ね」は究極の暗示
6つの段階に分けて、それぞれに親がすべき習慣を解説しています。 著者自身も娘さんをもつひとりの父親で、この習慣を実践してきたので説得力があります。
小・中学生のお子さんをお持ちのお父さん、お母さん、読んで実行してみませんか。
性格の良い子が育つママとパパの習慣
愛するわが子が幸せな一生を送れるために、 できるだけの努力はしたいものですよね。 |