新刊ラジオ第1338回 「今日が残りの人生最初の日」
「We Are All One」でお馴染みの元・総合格闘家、須藤元気があなたに贈る、生きることが楽しくなる秘訣!「自分のストーリーを、書き換えたい」と思う人のための須藤元気流の習慣・思考法が詰まっています。毎瞬毎秒を楽しく生きて悩みとサヨナラしてみませんか?
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
須藤元気流・悩まない生き方!
もし、今日が残りの人生最後の日だったら、何をしますか?
ブックナビゲーターの矢島さんなら……? 地球滅亡(人類みな最後)だったら、実家に帰って普通に過ごすそうです。 自分ひとりの人生が最後になるのだったら、お世話になった人全員に感謝の手紙を書いてから、実家に帰って過ごすそうです。
実家が、大好きなんですね。 そんな、矢島さんの実家の八百屋に勝手にお邪魔して、番組を収録したこちらの配信もぜひ聴いてみてください(新刊ラジオ1000回『2009年のビジネス著者が選ぶ漢字一文字』)
そして今回紹介する、「今日が残りの人生最初の日」は、元・総合格闘家、須藤元気さんの、とっても楽しくて元気になれるエッセイです。
● 著者は変幻自在のトリックスター 須藤元気さんは、2006年現役引退した元・総合格闘家。引退以降は作家、タレント、俳優、ミュージシャン等幅広く活躍。2008年、母校拓殖大学レスリング部監督に就任。2年目で大会4冠を達成し、最優秀監督賞を5回受賞。2009年にはダンスパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」を立ち上げ、2010年7月に初アルバムをリリース。ますます活躍を広げています。
● この本のテーマ 生きることが楽しくなる、須藤元気流、行動と思考の習慣
須藤さんは、「僕たちは、人生のストーリーを自分で書き換える自由がある」といいます。もし今日が人生最後の日だったら、今すぐやりたいことをやろう、会いたい人に会いに行こうと行動に移すはず。人に振り回されず、自分自身の心の声に耳を傾けることができるはず。そうやって、毎瞬毎秒を楽しく生きることが、悩みとサヨナラし、人生で成功する最大のコツなんだと、須藤さんはいいます。
その裏返しの意味で、今日から毎瞬毎秒を楽しく過ごす、人生「最初」の日をタイトルになっているのですね。本書は、人生を楽しくするために須藤元気さん自身が心がけている、行動と思考法を綴った内容になっています。
◆ 今回は、矢島×石橋で本について語っています。 以下、テキスト起こし(だいたい同じ)。
矢島「では、中身を紹介していきますが、ここで総合格闘技好きの相方を一人呼んでいます」 石橋「どうも石橋遊です。…って、いつから相方になったんですか!」
矢島「ほら、リスナーさんの中には、僕らがお笑い芸人のコンビかと思ってる人もいるみたいだから…」 石橋「いやいや違うから。ほら、僕らは、文化人じゃん」
矢島「えっ」 石橋「えっ」
なんだか笑っちゃう自己啓発エッセイ
矢島「今日は格闘家の須藤さんの本です。須藤元気さんってどんなタイプの格闘家でしたっけ?」
石橋「めちゃめちゃトリッキー。わりと器用で、寝技も立ち技も両方できるかなっていう感じ。なかなか楽しませてくれる格闘家でしたよ」
矢島「僕は、プロレスはよく見ていたんですけど、須藤元気さんは本を出すようになってから知ったんですよ」
石橋「ほう」
矢島「でも、さわやかな方ですね〜。エッセイにも、くすっとした笑いなんかもあって」
石橋「おなじみ、ニートの伊藤君との絡みなんかもあったりしてね」
怪我したら、周りの人がどんどん離れていった
● 「成功したから言えるんでしょ」って思ってたけど…
矢島「1章『行動を変える』の一説に、「人に与える」という話題がありまして」
石橋「まぁ、色んな本にも書かれていることですよね。自己啓発っぽい感じで」
矢島「そうそう。須藤元気さんが学生時代に読んだ本にも、やっぱり同じようなこと書いてあって。そのとき須藤さんは、これ成功した人だからこう思えるんだろ!って、思っていたそうなんですね」
石橋「まぁ、ね。で、そのあと、須藤さんは、格闘技家としてデビューするわけなんですが…。ある日、交通事故に遭って、しばらく試合に出られなくなってしまったんですよね」
矢島「そうそう、事故に遭って試合ができなくなったときに、面白いほど人が離れていってしまったそうなんです」
石橋「後輩とかね。関係者みたいな人たちが、自分のもとからどんどん離れていったと」
矢島「そこで須藤さんは、あぁ自分は回りに何も与えてなかったんだなぁ…、ということに気づいたって言ってるんです」
● 後輩たちを高級店に連れ回した1週間
石橋「でも、結構、自分の悪かった部分を正直に書いたりして、赤裸々ですよね」
矢島「そうですね。だから、人に何か与えよう!と思った須藤さんは、後輩を食事に連れていってやろうとするんですよ。「おい、美味しい高級イタリアンレストランを発見したらか連れてってやるよ!」って」
石橋「(後輩)えっ!まじですか先輩!」
矢島「(須藤)遠慮すんな。この店の、ミラノ風ドリアが最高にうまいんだ!」
石橋「(後輩)…ん。先輩!なんていうお店ですか?」
矢島「(須藤)サイゼリアっていうんだ!」
矢島・石橋「(笑)」 ※ミラノ風ドリアは、299円。
石橋「でも、ほら、他にも、色んな店に連れて行ってあげたらしいじゃないですか」
矢島「高級焼肉店、牛角!(笑)」
石橋「高級ハンバーガーショップ モスバーガー!(笑)」
矢島「まぁ、当時、売れる前だったからお金にも余裕がなかったのでしょうけど、結局10万円分くらいおごってまわったらしいです」
石橋「うん。そこからね、自分の周りにも変化が出てきたんですよね」
矢島「そうそう。ある喫茶店で、知合いの社長と偶然一緒になって、挨拶したあとにお互い別々の席でお茶をしてたらしいんですけど、帰り際に社長から『これもらってくれないかな?これからも応援してるから』と、20万円の入った封筒をもらったのだとか」
石橋「すごいな」
矢島「そのとき、須藤さんが思わずつぶやいたのが、“倍返し…!”」
石橋「結構お金に汚い(笑) でも、自己啓発本だとこういう話って、“いい話”としてまとめようとするじゃないですか。そこんところ、この本はエッセイ調で笑わせてくれから、スッと入れますよね」
試合前、どうしてもトイレに行きたくなって…
●行動を変える
矢島「罪のある言葉を口にしない、という話題があります。これは、相手の悪口を言わないっていうことなんですが、須藤元気流に解釈すると、“悪口を真逆のほめ言葉にして話す”ということなんです」
石橋「悪口なんだけど、言葉はいいことばを使ってやると」
矢島「嫌いな相手に対して、あいつほんとにサイコーです。一生祝ってやる!(怒りを抑えながら)」
石橋「祝うの示す辺を、口に変えると呪うになっちゃうけど(笑) まぁでも、悪口を言ってる自分って、な〜んか気分の悪いものですけど。こういう言葉の転換は面白いですよね」
矢島「俺なに下らないこと言ってるんだろう・・って。クールダウンできそう」
●弱い自分を受け入れる
石橋「弱い自分を受け入れるという話題があるんですけども。須藤さんは、K1の試合前に、グローブをはめた後にトイレに行きたくなっちゃったことがあったそうなんですね」
矢島「試合前は、グローブは1回付けたらはずしちゃいけないんですよね。不正防止の意味でも」
石橋「そうそう、でもトイレ行きたくなっちゃったから、グローブをつけたままトイレに行ったわけなんですけど」
矢島「ほうほう。どうすんのかな」
石橋「須藤さんは、後輩に、「いつもお前は俺を支えてくれるてるよな。今日は、俺の息子を支えてくれないかって(笑)」
矢島「(笑) で、「いや、そこまでは支えきれません」なんていって、一人の後輩に断られちゃったりして」
石橋「そうそう。で、最終的に、「先輩命令だ」って言って、息子を支えさせたと」
矢島「サイテー。でも、支えた後輩は偉いなぁ(笑)」
石橋「究極的に弱さをさらけ出してるじゃないですか。こうすることで、信頼関係ができていくのかなって。須藤さんって、自分を受け入れる器が広い気がしますね」
全章チェック&まとめ
●まとめ
矢島「書いてある自己啓発のメソッドは、本筋的なものなんですけど、須藤元気という元格闘家という面白いフィルターを通して書かれているのがこの本の良いところですね」
矢島「まぁ、あとは義理のお父さんの“ヤノピー”の話は面白いですよね」
石橋「ヤノピーの名言、いいか、人生は情熱とパッションなんだよ!」
矢島「パッションって情熱って意味ですけど(笑)」
石橋「同じじゃないかっていう(笑)」
石橋「あと、僕のおすすめのポイントとして、須藤さんの本って合間合間に写真が掲載されてるんですけど、これは須藤さんが撮影しているんですよ。結構、いい写真が多くて、注目してみてほしいですね」
矢島「エッセイでもあり、自己啓発でもあり、とても元気をもらえる一冊だと思います」
石橋「名前の通りにね!(須藤元気・著)」
今日が残りの人生最初の日
いやー、笑った笑った。元気になった。 |
第1章 行動を変える 朝、夢日記をつける 「もの」を新陳代謝させる/自然界を意識してみる/「ありがとう」をノートに書く/ 朝、自分で自分を定義する/気持ちのよい場所を歩く/人に与える/毎日を固定化しない 外のトイレも掃除する/一日五分、部屋の空気を入れ替える/本で読んだことを教える 愛あるセックスをする/深呼吸する/「罪ある言葉」を口にしない 「怒り」をコントロールする/駆け引きしない/瞑想する/湯船につかる/
第2章 思考を変える 「いま」を生きる 頭の中のノイズを消す/「これは、いまやるべきか?」と問う/体感時間を意識する 弱い自分を受け入れる/夢は具体的すぎないほうがいい/愛を起点とする 「不完全でもいい」と思う/自分の感情を監視する/頭の中の寄生虫のエサを減らす 「薔薇拭き」でネガティブイメージを消す/すべては自分の投影と考える 短所を信じない/エゴを手放す/「すべてはひとつ」と考える