新刊ラジオ第1315回 「絶対ブレない「軸」のつくり方」
証券マンから一転、憧れのスポーツビジネスの世界へ飛び込み熱意と行動力で楽天イーグルスの創業メンバーに選ばれた著者が、「ブレない自分の軸」の作り方を伝授してくれます。何か始めたい人、出来ないと決めつけている人、叶えたい夢がある人、そんな人たちのやる気に火を点ける熱い一冊です。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
ブレない軸を持って夢を叶える方法
「去年やりたかったこと」は達成できましたか? また「今年これはやるぞ!」と思ったことの何割かは実現できましたか??
今日の本は、あれこれ考えてなかなか進まない人、行動できない人のための本です。 著者は、ずっと夢だったスポーツビジネスに“行動力”だけで飛び込み、次々と夢を叶えていった方です。
● 著者について 著者の南壮一郎さんは、1976年生まれ、モルガンスタンレー証券から東北楽天イーグルスの創業メンバーを経て、現在は株式会社ビズリーチの代表をされている方です。
南さんは、昔からずっとスポーツビジネスの世界に入りたいという思いを持っていました。本書には、モルガンスタンレー証券から楽天イーグルスに入るときのエピソードが、まるまる1章分のページ割いて書かれていますが、とても熱い思いを感じました。
本書は、南さん自身が「絶対ブレない軸」を持って一念発起し、スポーツビジネスの世界に飛び込み、楽天イーグルスの創業メンバーの座を射止めるまでの経験を通して学んだ、自分だけの「ブレない軸の作り方」をまとめた一冊です。
1章は、楽天イーグルスに入るまでの苦難の毎日と経験について。 2章は、モチベーションを上げる10の言葉。 3〜5章は、やりたいことを絞る方法、味方作りへの巻き込み方、最初の一歩の踏み出し方といった、アクションのホップ・ステップ・ジャンプをアドバイスしてくれる構成になっています。
南さんの何よりすごいのは、「行動力」に他なりません。 南さんは、スポーツビジネスの世界に、何のコネもないまま飛び込みました。
ですから、行動できることはどんどん仕掛けていきます。 ・メジャーリーグ全30球団のGMに手紙を書いて会いに行った。 ・アポなしでイチローのエージェントの元へ尋ねて行った。 ・楽天の三木谷社長に、何とか20分だけアピールする時間をゲットした。
とにかくアクティブなんです。
そんな南さんの人柄と歴史が相まって、この本を読んでいると、自分にだって絶対何かできる!という気持ちにさせてくれます。 自己啓発と言うよりは「火を点ける本」です。
今日はその中から、「新しく何かを始めたい人」「始めてから悩んでしまう人」に参考になりそうなアドバイスを紹介します。
ブレない軸を作るためのアドバイス
やりたいことリストを軸にする
南さんはは、会社を辞めて新しいキャリアを歩むべきかどうかを悩んでいた時期に、「やりたいことリスト」を書き出しました。 とにかくやりたいと思うことを全て書き出してみたら、やりたいものが1000個にも上ったといいます。なかには南国で別荘を買いたいとか、世界中を旅したいといったものから、メジャーリーグの球団オーナーになりたいという、小さい頃からの夢も出てきました。 収集がつかないくらいの数が出たからといって焦る必要はありません。1000個のやりたいことも、1、2ヶ月見ていると、だんだんと欲が幾つかの塊に見えてくるようになるそうです。その欲求にいくつかの共通点が見つかれば、それこそが自分の中のブレない軸になるものなのだそうです。
キャッチコピーをおでこに貼ろう
南さんは、スポーツエージェントを目指して周囲にアピールをしていた頃、「自分のキャッチコピー」を一番に意識していたそうです。スポーツエージェントはアメリカ男子学生憧れの職業です。そこへひとりで行って情熱だけ訴えても埋もれてしまうだけです。では「憧れる若者たちの1人」で終わらせないためにすることは何か?それは、他の人たちとの差別化を図り、<何かあったらこいつに>と思わせる強烈な印象を残すことが大切なのです。それこそが「強みのキャッチコピー化」なのです。もちろん、本当におでこに張る必要はありません。
モチベーションをいかに維持するか
スポーツビジネスの世界へチャレンジして1年が過ぎたあたりから、想像していたことが何も起こらず、南さんは焦りと不安で何度も心が折れそうになったといいます。 モチベーションを維持する一番の方法は、目的意識を明確にして自分に必然性を課すことです。自分を成長させるのが上手い人は、<勉強するなら成果を発表する場を設けておく>など必然性を上手く利用しています。もし変化についていきたいなら、そのための必然性を作ることが重要なのです。南さんは、この方法でモチベーションを取り戻したそうです。
本書には、まだまだ多くのアドバイスが取り上げられています。 あれこれ考えて結局何もしないぐらいなら、当たって砕けろの熱意でぶつかっていく方が、結果はともかく得るものはずっと多いかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
絶対ブレない「軸」のつくり方
へこたれたときに何度でも読みたい。 |