新刊ラジオ第1291回 「人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ」
「一冊のノートにまとめなさい」シリーズで累計50万部を突破「100円ノート整理術」第3弾。あなたは一年前がどういう自分だったか覚えていますか?体験を自分化する「ライフログノート」で、自分と対話を可能にし、借り物の思想から脱却して、自分の頭で考え、自分の言葉で語れるようになる、ノート術の新境地となる一冊です。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
ライフログって知ってる?
● 著者について 奥野宣之さんは、出版社、新聞社で記者を経て、現職(著作家)。取材メモと原稿の作成に苦労したことから、独自のノート術を生み出しました。その情報整理術を公開した『情報は1冊のノートにまとめなさい』、続く第2作『読書は1冊のノートにまとめなさい』は、累計50万部を達成しています。メモやノートの活用法から発想術・情報収集と、活用・知的生産術まで、わかりやすく書き下ろした著書は、若手ビジネスパーソンを中心に支持を集めてます。
● この本のテーマは? ライフログをつける
「ライフログ」とは、その名の通り「人生や日々(ライフ)の記録(ログ)」です。船乗りがつける航海日誌のように、自分の身の回りに起こったことや、見聞きしたことを、できるだけそのまま記録します。日記と違う点は、その日に起こったことを“できるだけそのまま”記録するという点です。
奥野さんは、大学在学中からライフログノートをつくり始めたそうです。仕事、家庭生活、趣味、旅行、読書など、様々な場面の体験を記録してきました。その体験の中で、奥野さんは、ライフログノートを継続してつけていくと、人生をより楽しむことができることを見つけ出しました。
本書は、「ライフログ」を読者におすすめし、作り方などを解説する内容です。
“ライフログノート”の実例
では、奥野さんのライフログノートを覗いてみましょう! ================================= 【100629】13:27まで
・昼食(おにぎり3つ、コーヒー)。週刊新潮(参院選特集)。燃えよ剣。原稿作成。 ツイッター。武田さんからTEL。
@新大阪→東京「ひかり468号」車中。
☆自販機でお釣りを取り忘れてショック。原稿は進んだが完成度は低いような。 〆切に間に合うかちょっと心配だ。 ================================= 記号はこのように使い分けられています。 「・」:対象物、対象人物の固有名詞を含めた行動。 「@」: 場所。 「☆」: 自分が感じたことなど。
特徴的なのが、1日の終わりにまとめで書くのではなく、その都度、思い立ったときに書いていることです。このように、日々のちょっとしたすきま時間に書いていきます。
では、「ライフログ」=「人生を一冊の本にまとめる」と何がよいのでしょうか?
“ライフログノート”の効能とは?
“ライフログノート”を1冊の本にまとめると、こんな効能があります。
1.過去の体験を生々しく思い出せる! 日々、生活していると、3日前のことどころか、今朝食べたものですら覚えていなかったりします。「すごくいい体験をした」「感銘を受けた」というような体験も、時間が経つにつれ、感覚や思いは風化してしまいます。しかし「ライフログ」は作り方次第で、その場の空気や雰囲気、体験したことの感覚を生々しく思い出すことができるのです。
2.自信がついて安心できるようになる! ライフログを読み返すと、生活の中で見失いがちな「成長」を実感することができます。過去の「ライフログ」を見てみると、例えば、一年前に自分ができなかったことや、悩みながらやっていたことが、「できるようになっている」ということに気づくときがきます。微々たるものでも変化の積み重ねを実感できて、成長している自分を客観的に見ることができるのです。
3.過去の体験をリサイクルできる! 「ライフログ」に書かずに記憶に頼っていると、過去の体験は印象が薄れていきます。しかし、「ライフログ」をつけておけば、大変なときに、もっと辛かったときのこと思い出して、もう少しだけ耐えることができたり、感覚が鈍くなったときに、最初に感激したときのことを思い出して、新鮮な気持ちを取り戻すといった「体験のリサイクル」ができます。
他にも、ライフログは「続けたいことを続ける」サポーター役になったり、「なかなかやめられないことをやめる」ための矯正器具としても使うこともできるのです。
今日の新刊ラジオでは、「ライフログ」をもっと活用し、楽しむための方法を紹介しています。
人生は1冊のノートにまとめなさい―体験を自分化する「100円ノート」ライフログ
∀・)<思ってる以上によかったです。 |