新刊ラジオ第1290回 「月収１８５０万円を稼いだ勉強法」
「勉強」は資格や肩書を誇るためのものじゃない！「勉強」は出会いを引き寄せるもの！手取り1655円を1850万円にした伝説の営業マンが、「学ぶこと」そのものを売上に直結させる勉強法を教えてくれます。スキルアップよりも実践的な、結果を出すための“プロの実務家”としての勉強が学べる一冊です。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
売上に直結する、「勉強」と「営業」を同時に行う方法
● 著者について 大坪勇二さんは、キーストーンフィナンシャル株式会社代表。会社員時代、経理マンからフルコミッション営業に転身したものの、手取り月収が最低時には1655円になるという惨状に陥ったこともありました。しかし、一念発起して、自らの営業方法を見直した半年後には、手取り月収が1000万円となりました。他にも、保険代理店全国ネットであるホロスプランニング創設に参画し、設立わずか1年で3000社中全国4位の営業集団を作るなど実績をあげています。
「プロの実務家のための勉強法を知る」
一般的な勉強ではなく、「結果（売上）を出すための勉強」です。 大坪さんは、「営業で結果（売上）を出すために大事なことは、どれだけいいお客さんと出会えるかだ」「どうやって売るか、よりも、誰に売るか、のほうが大事だ」と言います。 自分を磨けば、自分を取り巻く人間関係は変化し、よりグレードの高い人たちとの出会いが増える。そうしたステージが上の人への営業が、大きな売上になるということなのです。
そして、もっとも効率的な自分磨きの方法が「勉強すること」です。 なぜなら、「勉強の場」が、高いステージの人たちと「出会いの場」となり、その出会いが、大きな売上を生み出す「営業の場」にもなるというロジックからです。 「勉強」そのものを「営業」にしてしまおうという新しい営業スタイルを提言している一冊です。
ひとり作戦会議
■「ひとりで学ぶ」勉強 大坪さんが実践して効果的だったという「ひとり作戦会議」は、１週間のうちの数時間を、“考えることに没頭する時間”に充てることです。携帯電話の電源を切り、完璧にひとりになって、集中する時間を作ります。この数時間の目的は、「ビジネスで成果を上げるためのアイディアの“着想”を得ること」にあります。
そこにもいくつかテクニックがあます。たとえば「イベント復習法」というものがあります。これは、 スケジュール帳を読み返しながら、過去１週間の行動を反芻し、目標を達成するうえで必要な行動を書き出す方法です。具体的には、お客様の発言などを思い出し、そこに隠された重要なサインを発見する作業です。
特に営業の場合、自分のシナリオ通りに進めることに夢中になって、目の前にいるお客様の発言の意味を聞き流してしまうことがあります。見込み客がせっかく興味を示しているのに、営業マンはそれを無視してしまうことが、ベテランでもあるんだそうです。
■ このメソッドが役に立った大坪さんの実体験を紹介しましょう。
ある経営者の方との商談での話です。
経営者が相手ですから、通常彼らの興味のありそうな「退職金の積立」や「納税の繰り延べプラン」について商談を進めたところ、最後まで響き合う場面もなくその商談は終わってしまったんだそうです。 しかし、そもそも自分と会う気になったわけですから、何らかの興味があるはずと思った大坪さんは、どうしてうまくいかなかったのかを、「イベント復習法」の時間で考えました。そこで、不思議な質問があったことを思い出しました。
それは、「家族以外にも保険金は残せるのか」という質問だったそうです。 そのとき大坪さんは自分のシナリオ通りにコトを進めることに夢中になって「いいえ、できません」と、流してしまいました。しかし、大坪さんが話した「退職金の積立」や「納税の繰り延べプラン」の線からすると、普通なら出てこない質問だったことに気づきました。
そこに見落としがあったのです。
イベント復習法で気づいたものとは？
そこで「何かあるはず！」と思い、もう一度アポを取って、その質問の意味を聞いたところ、その人には父親の違う弟がいたことがわかりました。そのお客さんは弟さんにお金を遺せるようにしたかったのに、大坪さんがそのサインを見逃していたのです。 この一件後、そのお客さんとの取引はどんどん増えていったそうです。
このように、頭を使って考えたり、復習したりする「ビジネスに直結する勉強」のおかげで、大坪さんは数々の取引を成功させていっています。本書には、このような一般的なイメージの「勉強」とは違う、「実務家のための勉強」メソッドが詰まっています。
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