だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1274回 「モレスキン 「伝説のノート」活用術〜記録・発想・個性を刺激する75の使い方」

人気ライフハッカーと日本一のファンサイト管理人が教えてくれる、「伝説のノート“モレスキンノート”」の活用術。ヘミングウェイ、ピカソ、ゴッホも使っていたと言われている、世界でいまも愛され続けている“モレスキンノート”。自由であるがゆえに世界中でその使い方が熱く議論されています。待望の“モレスキンノート”ガイドブックがついに登場です!

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200年の歴史を受け継ぐノート

●著者について 堀 正岳さんは、1973年アメリカ・イリノイ州生まれ。ライフハックや仕事術をテーマにしたブログ、「Lifehacking.jp」の管理人。「ライフハックとは人生を変える小さな習慣」をモットーに、クラウド時代のライフスタイルとワークスタイルの話題から、iPhone・iPad・モレスキンなどのガジェットや文具の活用法などを紹介しています。

中牟田 洋子さんは、1982年福岡生まれ。モレスキンにまつわる記事を毎日更新している日本一のモレスキンファンサイト「moleskinerie.jp」(モレスキナリー)の管理人。世界中のモレスキンユーザーのページ紹介、カスタマイズ方法、モレスキンに合う文房具、“手書き”や“記録”にまつわる文化記事まで幅広く掲載しています。

このおふたりの関係、はじめはオンライン上だけのお知り合いでした。 それが、2009年10月に東京で開催されたモレスキンの展覧会「デトゥア」をきっかけに、その会場で出会ったのだそうです。 お互いにモレスキンノートの大ファン。話が盛り上がらないはずはありません。 そして、「いつかモレスキンノートの本をつくりたい」とい話になり、翌年に実現したという訳なのです。

モレスキンノートとは?

「伝説のノート」として作家や芸術家に長い間支持され、今も世界中にファンが存在すノートです。フランスで古くから愛用されてきた黒革のノートが原型となっています。200年前のパリの文具店で取り扱われていたという記録もあり、その丈夫な造りと撥水性の高さから、芸術家や作家の間で愛用されてきたのだそうです。 そうした長い歴史と、著名な画家や作家が使ってきたノートが原型であることから、モレスキンノートは、「伝説のノート」と呼ばれるようになったといいます。 パブロ・ピカソやゴッホ、アーネスト・ヘミングウェイも使っていたそうですよ。

iPadや、携帯ではできない、モレスキンノート発想術

モレスキンノートは、街で売られている綴じ手帳や、ノートに似ていなくもありませんが、実際に手にしてみると、「なんか違う」と感じてしまう魅力があります。著者は、その魅力についてこのように語っています。

「まず大きな違いは、その見た目と手触りです。 手にしてみると、モレスキンノートはまるで美しく装丁されたハードカバーの本のような印象を与えます。オイルクロスでおおわれた表紙は、立ったままノートに書き込んでも曲がることがないほど硬いのに、それでいていつまでも触っていたくなるような優しい感触を持っています。 持ち歩くときにこの表紙が開かないようにするためのゴムバンドも、モレスキンノートのシンボルです。 大量の紙や写真を挟んでも、このゴムバンドがある限り何もなくすことはありません・・・」

現代には、携帯電話やiPhone、iPadのようなデジタルツールもありますが、そのことについて、著者はこのように語っています。

「デジタルツールはスケジュールやタスクを記録するのにとても便利であるだけでなく、出先でも最新のニュースやメールを受信し、仕事場に行かなくてもいながらにして多くの情報を隙間時間に処理できるようにしてくれました。 しかし、いくらデジタルツールを通して膨大な情報を受け入れるようになったといっても、それを処理する頭脳が追いつかなくてはただ情報におぼれるだけです。 私たちの頭は、デジタルツールの中よりもずっと多様で未整理な場所です。そこでは一瞬のひらめきや未完成の落書きが、アイデアとなって育つのを待っています。 外からやってきた情報について考え、発想を拓いていくためには、いったんデジタルの世界からアナログの世界に場を移すことが必要。 そのため、電源の切れる心配がなく、いくらでも自由に、膨大なメモを立ったまま記入できるノートが「頭脳の相棒」として必要になります。 デジタルツールが脚光を浴びる中で長く伸びた影。それがアナログのノートなのです」

なるほど、デジタルツールではない、紙のノートが必要なのはわかりました。でも、ノートならなんでもいいんじゃない?モレスキンノートにこだわる必要はないのでは?」という疑問が残っています。 それについて著者は・・・

他のメモ帳ではなく、モレスキンノートを使いたい理由

『自分にとって使いやすい仕様にいくらでもカスタマイズできる』ところが、モレスキンノートの優れた点だと言います。 文字を書くだけでなく、イラストを描く、旅先での思い出のものを貼る、コレクションしているものをデコレーションしてみる、写真を貼る、スタンプを押す、サインをもらう・・・・。保管する際も、統一化された文庫本のようでとてもカッコイイです。 “書き方の自由”“使い方の自由”“使う場所の自由”、それができるのが“モレスキンノート”なのだそうす。

この本は、“モレスキンノート”を長く使ってきた著者らのテクニックの全てが公開された一冊です。 それだけでなく、世界中の“モレスキン”ファンが培ってきた活用法や改造テクニックをも網羅しています。

“モレスキンノート”の基本、活用方法、仕事での使い方なども紹介され、改造方法や、相性のいい文房具など、題名にもあるように記録・発想・個性を刺激する75の使い方が載っています。

実際に使っている“モレスキンノート”が写真で紹介されていたり、目で楽しむこともできます。

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モレスキン 「伝説のノート」活用術