新刊ラジオ第1272回 「ゲーテに学ぶ 賢者の知恵」
人類史上屈指の天才、ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ。本書は、どこか危険で、でもカッコよくて、ブルッと心揺さぶられるゲーテの金言をあつめた一冊です。本物を知り、一流になるためには、先人の知恵を引き継ぎ、教養(=価値判断ができること)を身に付けるしか道はありません。その第一歩として、ナポレオンや、ニーチェ、芥川龍之介も読んで育ってきたという“ゲーテの言葉”にあなたも触れてみませんか?
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ゲーテの言葉は危険でカッコいい。
●ゲーテについて ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ。 18世紀のドイツを生きた人物。その活動範囲は、詩、戯曲、小説、哲学、自然科学、政治、法律にまで及びました。まさに賢者の中の賢者であり、人類史上においても屈指の天才です。 著書である『若きウェルテルの悩み』が世の中に出たときは、本を読んだ若者たちが、ウェルテルを真似て自殺するという社会現象が起きました。ゲーテのあらゆる言葉は、あまりに深く、含蓄があり、そして、危険さも持ち合わせています。だからこそ、ゲーテの言葉は、人々を深部にまで魅了し、大きく影響を与えるのかもしれません。
●編集者について 編著者である、適菜収さんは、作家であり、哲学家です。 本書の冒頭で、ゲーテについて次のように解説しています。
ゲーテというと、ほこりくさい教養主義のイメージがあるかもしれませんが、実際はその対極です。ゲーテのあらゆる言葉は、新鮮で輝いています。ことごとく深く、ことごとく含蓄があり、ことごとく危険でカッコいい。
世の中のたいていの疑問には、すでにゲーテが答えています。 何が一流で、何が二流なのか。 何を読むべきで、何を読むべきではないのか。 ゲーテは、核心の部分をわずか数行で説明し尽くします。 なぜ、そんなことができるのかというと、それは、ゲーテが大教養人だったからです。
教養とは、価値判断ができるということです。資格をとったり、毎日本を読んで知識を増やしたところで身につくものではありません。 教養は教養人から引き継ぐしかないのです。
本書では、晩年のゲーテを中心に200余りの言葉を厳選しています。また、ゲーテの思考に入り込みやすいように、適菜さんの明快な解説が加えられています。
人生とは何か? 仕事とは何か? 自分とは何か? 恋愛とは何か?信仰とは何か? 芸術とは何か? 知性とは何か?
本物の知性や、一流の教養を求める人が読むべき一冊です。
今日の新刊ラジオでは、矢島・石橋がゲーテの言葉を語ります(クリックで再生)
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