だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1259回 「記憶力世界チャンピオンカールステン博士の頭がよくなる勉強法―単語・歴史・公式・数字がすばやく覚えられる驚異のテクニック」

2007年世界記憶力選手権のチャンピオン、グンター・カールステン博士による、記憶術と勉強法の本です。自分自身だけでなく、教え子の中から記憶力チャンピオンやドイツ最少年高校卒業者も輩出しているカールステン博士。「勉強は楽しくなければならない」と言う同氏の勉強法は、一見の価値ありです。

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記憶力をアップさせる7つのテクニック1

● 著者について グンター・カールステン博士は、アメリカおよびドイツのハンブルグ、ハイデルベルグで化学を専攻、ミュンヘン工科大学にて生化学の分野で博士号を「優」で取得。そのころ同時に生物工学で大学院を卒業し、何百人もの学生の指導にあたっていました。のちに職業学校教師の職につき、映画・コマーシャルに出演したり、フリーのジャーナリストとしてドイツの大手雑誌に寄稿したりと活躍し、ヨーロッパでも有数の特許翻訳事務所を設立。1997年からは記憶力選手権の世界に入り、計8回のドイツ記憶力チャンピオン、2007年には世界記憶力選手権のチャンピオンに輝いています。

カールステン博士は、勉強をするには「暗記」や「記憶」が重要だと言っています。世界選手権で1万個以上の数字や単語を暗記してきた記憶力を持つカールステン博士が言うには、記憶力をアップさせる方法は基本的に7つのテクニックで構成されているそうです。

変換、連想、想像、感情、論理、場所法、映像化、この7つです。

次のページで記憶力をアップさせる7つのテクニックを紹介します。

記憶力をアップさせる7つのテクニック2

1)変換 何かを覚える時に、頭の中で「記憶しやすい情報」に変換するという意味です。抽象的なくらだらないイメージに変換してもOKです。 例として挙げられているのが、歴史でカール大帝が生まれた年747年を覚えなければいけないとき、747という数字から、カール大帝がボーイング747型機で生まれた、と想像してみる。これは、日本でも語呂合わせで年号を覚える時に使っているのではないでしょうか?

2)連想 何かをすでに記憶している時に、新しく覚える事柄をそれとつなげて覚えてしまう方法です。聖書によれば、「世界で最も長く生きた人」はメセトラで、969年生きたそうです。これにアームストロングが月に着陸した年1969年を合わせて、月にメセトラの墓標があるのかも・・・なんていう風に覚えるのです。

3)想像 想像力によって記憶を補う方法です。勉強で覚えるのはそのままだと乾いた知識ですが、楽しい、面白い、という情報なら覚えやすいですよね。なので、暗記しなけらばならない言葉を、創造力を働かせて面白くしてしまいましょう。例えば、古事記を編纂した「稗田阿礼(ひえだのあれい)」この名前を覚える時に、「冷えたの?あれ。」と覚えておいて、夫婦仲が冷え切ったが故に、歴史を編纂する作業に没頭した阿礼さんを想像してみてはいかがでしょうか?

4)感情 映画の感動したエピソードなんかをよく覚えているように、人は良い感情でも悪い感情でも、何かしらの感情を伴うと物事が覚えやすくなります。歴史が好きな人が、やたら人の名前や年号を覚えているのは、それがドラマのように見えているからだと言われますね。

5)論理 自分にわかる論理で良いので、物事を論理的に覚えてしまう方法です。 数学や化学など理系の教科では、当たり前の覚え方ですが、たとえば、東西南北の各方向を覚えるときに、「ヘソが北向きゃ右手は東」酸性とアルカリ性のPH値はどちらが少ないか?「文字数が少ない酸性が少ない」と、論理的(?)に覚えることができます。

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記憶力世界チャンピオンカールステン博士の頭がよくなる勉強法

記憶力世界チャンピオンカールステン博士の頭がよくなる勉強法―単語・歴史・公式・数字がすばやく覚えられる驚異のテクニック

記憶力世界チャンピオンカールステン博士の頭がよくなる勉強法―単語・歴史・公式・数字がすばやく覚えられる驚異のテクニック

2007年世界記憶力選手権のチャンピオン、グンター・カールステン博士による、記憶術と勉強法の本です。自分自身だけでなく、教え子の中から記憶力チャンピオンやドイツ最少年高校卒業者も輩出しているカールステン博士。「勉強は楽しくなければならない」と言う同氏の勉強法は、一見の価値ありです。