だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1255回 「ハイタッチ」

採用面接3000人超!若手を育て、束ねてきたアップルジャパン前社長がこれから社会にでる学生さんや新社会人に明かす「ビジネス基礎力」。面接で選ばれる人・選ばれない人の差は?仕事を選ぶにはどうすればいい?学生時代からできるビジネス社会への準備は?そして、最も大切な人間関係!様々な事柄を網羅したビジネスマンの入門書です。

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面接で選ばれる人・選ばれない人の差とは?

☆音声ですぐに聴くなら・・「新刊ラジオショート3分版」 3分でわかる『ハイタッチ』(再生)

● 著者について 山元 賢治(やまもと・けんじ)さんは、イーエムシージャパン副社長、日本オラクル株式会社取締役専務執行役員、日本IBM株式会社、アップルジャパン株式会社代表取締役 兼 米国アップルコンピュータ社、セールス担当バイスプレジデントなどを歴任。現在はコミュニカ有限会社代表取締役、ソフトブレーン株式会社マネージメント・アドバイザーとして活躍されています。

● この本のテーマは!? これから働く日本の若者のための、ビジネスの基本知識

冒頭で、山元さんはこのように書いています。

「やっぱり成功したい」「やっぱりお金持ちになりたい」そう願う若者のために本書を書きました。特に、就職活動で頑張っているけど悩んでいる学生さんや新社会人の皆さん。再就職をしようかと悩んでいる若手ビジネスパーソンの皆さんにに、小手先のことではなく、何にどう取り組めばいいのか。その助けになればと思って、この本を書きました。

● 全体の概要

ビジネスマンの基礎ともいえる事柄について、山元さんの経験を踏まえながら語っています。

第一章 「面接で選ばれる人・選ばれない人」 第二章 「日本で働くということ」 第三章 「とんがった成功を収めるには」 第四章 「変わらない価値?:夢、動機、計画」 第五章 「変わらない価値?:仕事、ビジネス」 第六章 「変わらない価値?:スキル、知識」 第七章 「変わらない価値?:評価」 第八章 「変わらない価値?:人間関係、パートナー」 第九章 「変わらない価値?:体力」

四章〜九章が「変わらない価値」と銘打ち、社会に出る前、もしくは、社会に出て間もない人たちに向けて、「どういう心構えを持って臨めばいいのか」ということを語っています。

今回、新刊ラジオでは、これから就職活動に臨もうという若い人たちが一番気になるであろう「面接で選ばれる人・選ばれない人」を紹介します。

すべる面接、受かる面接

山元さんにとって、出身大学や年齢は大きな決定要因ではないケースがほとんどだそうです。 主にこのようなところをみているといいます。

「対人コミュニケーション能力に伸びしろはあるか」 「誠実さは偽りではなく今後も継続的に信じるに値するか」 「逆境での柔軟な解決能力を身に着けることができそうか」 「仕事に関する知識を吸収するスピード感は持ち合わせているか」

今後、企業の中での成長をいかに期待できるかという内容を中心に、山元さんは面接で見るんだそうです。

面接について、いくつか例を取り上げてみましょう。

●【不必要にクールに振る舞っているケース】 相手にそれほどの熱意で入社したいと思われたくないという態度が有利だと計算しているのか、他人とは違う冷静さが有利と考えているケースです。この場合は、その人の本気度が見えなかったり、ビジネスで何かに貢献してくれるのか勉強の延長線上のように仕事を捉えているのか解読しにくいというデメリットが多いのだそうです。

●【外資系企業の面接でよくあるケース】 多くの外資系の会社の人事データベースには、出身大学を記入する項目がないそうです。大学名や学歴に対するプライドが必要以上に高かったり、それに頼った就職活動をしている場合は、学歴重視や学閥のありそうな会社を選ぶほうが、その人の人生も安泰でしょう。

●【「営業くらいしか」は大きな勘違い】 「営業くらいしかできません」と言ってしまう学生がいるそうです。これは、大学で文系学科に進んだ人に多い、営業という仕事に対する理解を根本的に間違えているケースです。営業は、コミュニケーションによって相手に必要な物やタイミングを探り出し、提案して販売し、代金を回収するという、とても高度な能力を必要とします。体力の消耗も大きいし、うまくいかないことの方が多いので、ストレスも大きいのです。

●【「カッコいいから」「ファンだから」ではアピールにならない】 「その会社のブランドが好きだから、自分もその一員になりたい」という人がいるそうですが、採用する側からすると、あまり魅力のない人材に見えるそうです。むしろ、一生そのブランドのファンとして最高のお客さんでいてほしいぐらいなんだそうです。仕事となれば、製品・サービスを創り出し、販売していく流れを理解していることが大事になりますから、それはいいアピールにはならないのですね。 『外から見ている「その会社の強み」をもっと伸ばすのに貢献したい』とか、逆に『会社の改善点として気づいている点を自分が変革してみたい』、くらいの意気込みを伝えてほしいものなんだそうです。

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採用面接3000人超!若手を育て、束ねてきたアップルジャパン前社長がこれから社会にでる学生さんや新社会人に明かす「ビジネス基礎力」。面接で選ばれる人・選ばれない人の差は?仕事を選ぶにはどうすればいい?学生時代からできるビジネス社会への準備は?そして、最も大切な人間関係!様々な事柄を網羅したビジネスマンの入門書です。