だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1254回 「ビジネス思考力入門講座」

「ビジネス思考」をわかりやすく学べる本の決定版! 明快な解説に、演習問題がついて、ロジカルシンキングや、So What?といったビジネスパーソンの基本的な思考のルールが身につく構成です。

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ビジネス思考力のイロハが身につく本!

ある日、とても仕事のできる先輩と定食屋でご飯を食べていたら、客単価、回転率、営業時間などから、一日の売上予測を算出してしまいました。その先輩は、テレビコマーシャルやつり革広告から、その会社の戦略を予測したりもします(しかも、確度が高いのです)。 「どうしてそんなことがわかるのですか?」と聞いてみると、ビジネスの基本力さえ実につけてしまえば、あとは練習次第でいくらでも思考力は上がっていくのだそうです。

今日は、そんな「ビジネス思考」の基本力がわかりやすく身につく本をご紹介します。

☆音声ですぐに聴くなら・・「新刊ラジオショート3分版」 3分でわかる『ビジネス思考力』(再生)

● 著者について 渋井 真帆(しぶい・まほ)さんは、株式会社マチュアライフ研究所代表取締役。 都市銀行、専業主婦、百貨店販売、証券会社などを経て28歳で起業。 企業向けの人材教育や、販売コンサルティングの他、 個人向けのビジネス教養セミナーの主催運営を手がけています。

● この本のテーマは!? ビジネス思考力のイロハが身につく! フレームワークや、ロジカルシンキング、MECE、ピラミッド・ストラクチャーなど、知っているとなんかカッコイイ、そして実際に役に立つビジネス思考力の基本が、とってもわかりやすく書かれています。

ビジネス思考の基本的なプロセス

ビジネス思考には、基本的なプロセスがあります。 何かものを考えるときは、この手順にしたがって思考すると、効率的でヌケモレが発生しにくいです。

1.「テーマ・課題・問題の正確な認識」 2.「テーマに関する情報を収集し、集めた情報の分析」 3.「分析結果に基づいて、判断・選択・決断し、結論を出す」

仕事をしているなかで、「的が外れてる」「そういう問題ではない」と言われてしまう人は、1の「問題の正確な認識」ができていない可能性が高いです。 一方、「思いつきでものを言うな」と言われてしまう人は、2の「情報の収集・分析」ができていない可能性が高いです。1と2の手順を経て、結論しなければ説得力がついてこないのです。

しかし単に1〜3の手順をなぞればよいわけではないのです。

ロジカルに物事を考えるためのテクニック

しかし単に1〜3の手順をなぞればよいわけではありません。それぞれを論理的に考えなければなりません。そこで用いるのが、ロジカルシンキングです。ロジカルシンキングの完全な習得は難しくもありますが、基本的な考え方はとてもシンプルです。「モレなく」「ズレなく」「ダブリなく」「矛盾なく」という4つの「なく」です。

ロジカルに物ごとを考えるには、3つのテクニックを用います。それが、「MECE」「So What?」「Why So?」という考え方です。

MECEは、何かものを考えるときに、集めた情報を、モレなく、ズレなく、ダブリなく仕分け、整理するための視点・テクニックです。

たとえば、レストランの新メニューを考えるために、客層をMECEで考えるとします。 すると、性別/年齢層/単価/来店頻度/注文内容/利用目的・・・・・・などと分類することができます。 このように仕分け、整理することで、問題の在り処を明確にします。

そして矛盾をなくすためのテクニックが「So What?」「Why So?」です。 これは、結論と根拠の関係に矛盾がないか確かめる問いかけで、「それで、結論は何?/その結論になるのは、どうして?」と点検します。

日常的名言葉におき変えると、So What?は、「要するに」「だから」。WhySo?は、「なぜなら」となります。

MECEと、So What?/Why So?を組み合わせると、ロジカルシンキングの基本的名考え方である、「モレなく、ズレなく、ダブリなく、矛盾なく」を満たした論理構成ができあがります。

図にするとこんな感じ。

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