新刊ラジオ第1253回 「人生を変える「伝える」技術3つのカギ 『立場』『比喩』『具体』これだけでOK!」
「相手に伝わらなくてもどかしい!」。なかなか理解してもらえずイライラしたり、じれったくなることは誰にでもあります。累計220万部の「読むだけですっきり」シリーズの著者が、そんな「うまく伝わらない」の秘密を説き明かし、「立場」「比喩」「具体」という三大奥義を伝授してくれる一冊です。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
相手への伝わり方がぐんと上がる方法
最近、人と話しをしていて「なんでわからないかなぁ〜」なんて言ってしまったことはありませんか? 相手に理解力がない場合もありますが、もしかしたら自分の伝え方に問題があるのかもしれません。きちんと伝えているのに、丁寧に教えているはずなのに、うまく理解してもらえないと、イライラしてしまいますよね。
今回は、伝え方を少し変えるだけで、相手への伝わりやすさがぐんと上がる方法を紹介します。
● 著者について 後藤 武士(ごとう・たけし)さんは、教育評論家。作家。大学卒業後は、塾講師、会社経営などを経験し、現在は、国語・歴史・地理の活字講談家などもされている「伝えること」のスペシャリストです。
● この本のテーマは!? 「すっきり“伝わる”奥義を伝授する」
後藤さんは、相手に伝える上で大切なことは3つあるといいます。
「相手の立場を考える」 「比喩を使う」 「具体化する」
この3つです。
また、「教える」ということは「翻訳」に近いものだ、とも言っています。
「どうしてわかんないかなぁ」を「どうすればわかるかな?」と視点を変え、自分が普段使っている言葉や言い回しを、相手が普段使っている言葉や言い回しに“翻訳”(置き換える)することで、伝わりやすくするのです。
例えば、このような会話があります。 「彼、この間ついに得度(とくど)したよ」
こう言われて、意味は伝わりますか? 「得度(とくど)」は日本語ですが、意味を知らない人も多いのではないでしょうか。
これを、伝わる言葉に翻訳するとこうなります。 「彼、この間ついに、正式な僧侶になったよ」
これなら、伝わりやすさはぐんと上がるのではないでしょうか。
ものごとが伝わらないときは、往々にして、相手が伝えようとしていることを知らなかったり、ボキャブラリーの規格が合ってないことが多くあります。そこを合わせていけば、お互いに意思の疎通を取りやすく調整していくことが出来るのです。
相手によく伝わる“たとえ話”の作り方
何かを伝えたり、教えたりするときには、比喩(例え話)を使うことが有効です。 比喩を使うことは、相手が既に持っているものや、知識をアレンジして再利用する方法なので、イチから教える必要がなく、ずっと楽なのです。
比喩を使うときのポイントは、「相手の関心の高いものに喩える」ということです。 例えば、格闘技のことをまったく知らない人に、プロレスのたとえ話をしても、余計に伝わりにくくなってしまいます。相手が既に持っている知識の中から、適切なたとえ話をアレンジすることで、相手の理解を高めることができるのです。
その比喩力を磨くためには、「リサーチ」が必要になります。そして、リサーチに最適なのが「雑誌」です。マンガやファッション誌、情報誌は年齢層がハッキリ別れています。つまり、雑誌で取り上げられていることがその年代と話すネタ箱になり、どのような比喩を使うのがよいか選択の幅が広がるのです。
この続きは新刊ラジオでお聴き下さい!(再生する)
人生を変える「伝える」技術3つのカギ 『立場』『比喩』『具体』これだけでOK!
たとえ話が上手になるとモテそうですね♪ |