だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1246回 「日米秘密情報機関 「影の軍隊」ムサシ機関長の告白」

“影の軍隊”は実在する!! 2010年8月、朝日新聞のスクープによりその存在が明らかになった「陸幕二部別班」。通称「ムサシ機関」。自衛隊の中核を成していた最強の情報部隊は、どのような任務を進めていたのか?その隠され続けた真実を、かつて部隊長を務めていた著者自らが告白する衝撃のドキュメンタリーです。

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影の軍隊は実在した

● 著者について 平城弘通さんは、戦時中の昭和16〜48年の退職まで、陸上自衛隊の様々な役職を変遷されてきた方です。第七師団第七戦車大隊長、第七師団第二三普通科連隊長、東部方面隊二部長、統合幕僚会議第三室先任幕僚、統幕学校教育課長、陸将補などのポストを歴任し、華々しい功績を残されてきました。

本書では、平城さんがかつて所属していた自衛隊の「ある部隊」の全貌を、史上初めて明らかにしたドキュメンタリーです。その部隊とは「陸上幕僚監部第二部別班」。通称「ムサシ機関」という呼ばれていました。ちなみに、最近まで国が「存在しない」と言い続けてきた部隊です。今年2010年の8月1日、朝日新聞のスクープにより、実在していたことが明らかになったばかりです。

部隊の存在が明るみに出たならば、当時秘密であったが故に疑いをかけられた事件の真相や、情報活動への間違った認識を残さないためにと、平城さん自身がすべてを明かすことにしたそうです。

● ムサシ機関について ではこの「ムサシ機関」とは、主にどんな活動をしていたのか? 専門知識と用語がたくさん出てくるので、詳しく知りたい方は実際に読んでもらうのをお勧めしますが、簡単に言えば「情報収集」と「秘密工作」です。

各国の情勢や軍事関係の情報を収集・分析し、対策や戦略を練る任務。そして密偵の様に市政に潜り、危険分子や組織の状況を調査する任務をしていたそうです(一般的なスパイのイメージよりかなり地味な活動だったらしいです)。

その任務の性質上、また平城さんの「情報マン(機密情報を扱う任務を負う人)の在り方」という信条などもあって、ずっと影の部隊として隠されてきたようです。

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日米秘密情報機関 「影の軍隊」ムサシ機関長の告白

軍事マニアも目からウロコ?

日米秘密情報機関 「影の軍隊」ムサシ機関長の告白

日米秘密情報機関 「影の軍隊」ムサシ機関長の告白

“影の軍隊”は実在する!! 2010年8月、朝日新聞のスクープによりその存在が明らかになった「陸幕二部別班」。通称「ムサシ機関」。自衛隊の中核を成していた最強の情報部隊は、どのような任務を進めていたのか?その隠され続けた真実を、かつて部隊長を務めていた著者自らが告白する衝撃のドキュメンタリーです。