新刊ラジオ第1233回 「座右の銘―意義ある人生のために」
貴方の座右の銘を見つけるのにふさわしい一冊。名言、格言、ことわざ、例話、訓話を目的、項目別に分類し、「人生を最高に生きる」「自己を理解する」など、それぞれのテーマにふさわしい言葉と教訓を紹介。620ページの中に珠玉の言葉の数々が詰まっています。1ページ1ページの密度が非常に濃く、最高の読書体験ができるでしょう。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
辞書のように、自分に合った名言を探せる本
「座右の銘」を持っていますか? 生きるための「信念」や、自分の「理想」、もしくは、自らを「戒める言葉」を座右の銘としている人が多いのではないでしょうか。
●この本のテーマは?! 辞書のように、自分に合った名言を探せる本
今回紹介する本は、2009年6月の発売以来、じわじわと売れ続けて、今年の2月には6刷がかかった、ロングセラーの名著です。 名言、格言、ことわざ、例話、訓話など、2500の言葉を集めて編纂・収録しています。 章構成は10章立てになっており、各章ごとに必要なときに読み返せるよう分類されています。
第1章「人生を最高に生きるために」 第2章「人間について理解する」 第3章「自己を理解する」 第4章「生き抜くための能力」 第5章「心を豊かにもつために」 第6章「愛のある人生を生きるために」 第7章「男と女の世界」 第8章「人に好かれるために」 第9章「道をひらく」 第10章「希望の明日のために」
また、各章は、10の項目に分かれており、読者がどんな言葉を求めているかによって、読むページを選べるよう配慮されています。 例として第1章はこのようになっています。
第1章「人生を最高に生きるために」 1.人生とは何か(人生に漠然と不安を感じている人に) 2.人生の目的(何をよりどころにして生きるか迷っている人に) 3.人生にとって時間とは(時間を有効に使いたいと願っている人に) 4.人の一生(一生を有意義にすごしたい人に) 5.志を立てる(成功への志を抱いている人に) 6.理想への挑戦(理想と現実のギャップに悩んでいる人に) 7.成功と失敗を生かす(失敗する事を恐れている人に) 8.男と生まれて・その人生観(男とは何かを考えている人に) 9.女と生まれて・その人生観(女とは何かを考えている人に) 10.運命をきりひらく(未来をわがてにしようとする人に)
次のページでは、人生に漠然と不安を感じている人に送る言葉を紹介します。
漠然とした、モヤモヤ・不安に打ち勝つ。
1.「人生とは何か(人生に漠然と不安を感じている人に)」より。
人生は学校である。そこでは幸福より不幸の方が良い教師である。 〜フリーチェ
ロシアの文学者、フリーチェの言葉です。
不幸なことがあると、どうしても気持ちは沈んでしまうものです。しかし、発想を転換すると、幸福なときよりも、不幸だと感じているときの方が、学ぶべき事がたくさんあるのかもしれません。そして、「人生は学校である」という言葉も、人生とは学ぶべきことが実に多いものなのだと、やる気を引き出してくれます。
もう一つ紹介します。
5.「志を立てる(成功への志を抱いている人に)」より。
つねに行為の動機のみを重んじて、帰着する結果を思うな。報酬への期待を行為のバネとする人々の一人となるな。 〜ベートーヴェン
偉大な音楽家ベートーヴェンの残した言葉です。資本主義がなかった当時においては、当然の美徳だったのかもしれませんが、資本主義の現在においても、物事の本質として心に留めておきたい言葉ではないでしょうか。 稲盛和夫さんも、第二電電(現在のKDDI)を立ち上げる際は、その動機が私利私欲のためか、公益のためか、大いに悩んだそうです。心に大志を抱く人にこそ、自分を戒めるものとして覚えておきたい言葉です。
メルマガの発行者や、セミナー講師、教師、会社の社長などは、この本が一冊あるだけで名言選びには事欠きません。説得力のある言葉を引用したいときに頼ってみるのもよいのではないでしょうか。
座右の銘―意義ある人生のために
歴史のある言葉の数々。・・深い、深すぎる。 |