世界的に活躍する科学者が初めて書いた、仕事・生き方論。人生とは？ 仕事とは？ 後悔しない人生をおくるための決断は若いうちにしなければならない！ 10年後に後悔しないために、一度きりの人生を戦略的に生きてみませんか。内容が過激すぎると専門雑誌の掲載が見送られ、ネットで話題となったメッセージの完全版書籍化。

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人生をクリエイティブにする戦略

● 著者について 著者の中山敬一（なかやま・けいいち）さんは、九州大学大学院　医学系学府　主幹教授。九州大学大学院　医学系研究科　生体防御医学研究所　分子医科学分野　主幹教授。

医学部卒業で医師免許を持っていますが、中山さんは臨床医にはなりませんでした。 ほとんどの医学生は卒業すると、研修医といって臨床医としての訓練に入ります。しかし、中山さんは東京医科歯科大学医学部医学科を卒業後、すぐに順天堂大学院医学研究科へ入って研究をはじめました。

中山さんのように医学部を出てすぐに研究の道に入る人は、ほぼ皆無だそうです。 なぜ、中山さんがそのような道を選んだのかというと、目指したい研究テーマがあったから。ルーチンワーカーである臨床医でなく、研究者というクリエーターとして人生を送りたいと思ったからでした。

● この本のテーマは！？ 一度きりの人生を後悔なく楽しく、エキサイティングに過ごすための3つの方法を伝授する。

『たった一度きりの人生をどう生きるか？』 これは、もう誰もが必ず思い悩む最大の問題ですよね。

中山さんはこう言います。 「人生をどう生きるか？それは次の2つしかありません。リスクはあるがクリエイティブな人生を送るか、楽だけれどもルーチンワーカーとしていきるか」

クリエイターには他人とは異なる価値観の創造が必要です。エキサイティングで充実した人生を送ることができるかもしれませんが、誰もがクリエイターになれるわけではありません。クリエイターを目指しているのに失敗している人も多くいるのも現実です。 自分のやりたいことを形にできるクリエイティブな生き方と、ルーティンワークをこなす安定した生き方、みなさんはどちらの生き方を選びたいと思いますか？

クリエイティブな人生には、悩みも、苦しみも、安定した人生よりずっと多いと思います。それでも、クリエイティブな人生を選びたい！という人のために、中山さんは、“人生の戦略”を示してくれています。

その、伝えたい３つの戦略を次のページで紹介しましょう。

クリエイティブに生きる３つの人生の戦略

この3つを実践することによって、不安を解消してくれると中山さんは言います。そして、心から納得のいく人生を自分自身で選んでいくには具体的にどのようにすればいいのかが、本の中に細かく、ひとつひとつ丁寧に書かれています。

そのうちのひとつを紹介しましょう。

『目標はひとつでなければならない』 学生生活を終えるときなど今後の人生を考えるときは必ずありますよ。そんなとき、あれもこれもやりたいなどと考えてはいけないのだそうです。ほかにも、将来の設計など何も考えずに流されて進んでしまうなどもったいないのです。つまり、若い時の決断の過ちが、その人の一生を左右するのです。

クリエイターとして仕事をするのか、それともルーチンワークで一生を終わるのか、目標を若いうちに決めて進んでいかなくてはいけないのです。 そして何よりいけないのは、「とりあえず2〜3年」の選択をしてしまうことなのです。その2、3年が、後の人生のハンデとなって追いつけないことが出てきてしまうのだそうです。

決断は、若いうちに！

君たちに伝えたい３つのこと―仕事と人生について 科学者からのメッセージ 安定した人生と、クリエイター人生、あなたはどっちを選ぶ？