新刊ラジオ第1213回 「勝間和代の学び旅「マナベル」」
勝間和代の旅はただの旅ではなかった!「学び」+「トラベル」=「マナベル」。異文化に触れて、学びを深める、これぞ勝間流。今年の夏は「マナベル」な旅を体験してみませんか?これからの人生が絶対変わってきますよ。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
勝間和代が本気で旅行すると?
夏休みもそろそろ終わりですね。 旅行には行きましたか? 海外には行きましたか?
今回、紹介する本では、あの勝間和代さんが、<海外で学ぶ旅 マナベル>を提案します! なんと勝間さんが初めて書き下ろす、ビジネス紀行文です。 しかし、「マナベル」って、一体なんなんでしょう……?
海外でたのしい文化交流
「マナベル」とは、「学び」と「トラベル」を合わせた旅。つまり「学び旅」のことで、勝間さんが作った造語です。今回、勝間さんが訪れたのは、オーストラリア。晩夏のメルボルンとウルルに滞在しました。その旅はまさに勝間流。日本に生まれ育った私たちは、日本の地理的条件から、かなり意識をして異文化と触れあわないと、いつまでも「自文化中心的段階」から抜け出せないと勝間さんは言います。
異文化を学ぶ手段は、たとえば小説を読んだり、お芝居を見たり、映画を見たり、自分とはまったく違う文化圏の人と話しをしたりと、色々あるかとは思いますが、なかでも「旅」は、もっとも強力な異文化学習のための手段ですよね。
本も映画も、素晴らしい「学び」の源ではありますが、それはあくまで、二次元の情報です。五感のうち、視覚と聴覚しか使いません。ところが旅は、触角も、嗅覚も、味覚も使います。一定時間に受ける情報量が圧倒的に違います。
「異文化に触れあうためには、旅行だ!それも海外だ!」 …ということで、勝間さんはオーストラリアに行ってしまいました。
ところで勝間さんは、どうしてオーストラリアを選んだのでしょう?
勝間さん、なんでオーストラリアだったのですか?
勝間さんがーストラリアを選んだのには、5つの理由がありました。
それは、 1.治安が安定していて、英語も通じるため、トラベラーにとっての危険度が低い。
2.その割には日本でもメディアの露出度が比較的小さく、情報も少ないため、新しい「学び」が多い。
3.時差が小さく、フライト時間も短いため、短時間の旅行でも肉体的な負担が少ない。
4.移民文化、アボリジニ文化など、さまざまな文化が混在しており、古今東西の多様な文化を短時間で体験できる。
5.ワークライフバランスが安定している国であり、働き方や、政府の動き方を勉強できる。
これがオーストラリアを選んだ理由です。
人種も多様で、治安もよく、日本からもまあまあ近いので、「マナベル」の第一歩としては最適な場所と考えたからなのだそうです。
では、実際に「マナベル」はどのようなことをしたらよいのでしょうか?
勝間さん、マナベルって何をしたらいいんですか?
外国に行って、相対的な日本観というものを見直すことが、日本を勉強するためによい機会であり、オーストラリアと日本の違いは具体的にどういうところなのか?その違いを見出すことが「マナベル」の本質なのです。
そして、異文化体験をすることによって自分自身も大きく成長する、これもとても大事なことではないでしょうか。 また、「マナベル」の醍醐味は、「五感で感じる」ということです。
勝間流「マナベル」は、可能な限り現地の人や現地在住の日本人と会話をすることです。 勝間さんは、外国へ行ったときは観光名所に行っても、名所自体を漫然と見るのではなく、各所の担当者にこんなことを訊くそうです。
なぜここが名所なんですか? どうやって保護しているのですか? どのくらいの予算を使っているのですか? ここで何を学べばいいのですか?
なんだか、勝間さんらしいですね……!
そして、積極的に時間を作ってマーケットやスーパー、コンビニに行って、現地の消費行動や商習慣、食べているもの、着ているものなどを観察することも忘れません。現地の人と知り合いになるには、友人から紹介してもらったり、直接マーケットで話しかけたり、ツイッターで話しかけるのもいい方法なんだとか。
勝間さん、パッケージツアーじゃダメなんですか?
パッケージツアーと「マナベル」の最大の違いは、「現地の観光客用の非日常だけではなく、生きている人たちの日常も学ぶようにすること」なのです。
他にも勝間さんの「マナベル」は、色々ありますが、勝間さんは、“移住先として暮らせるか”ということも考えるのだそうです。今すぐに移住を、と計画している訳ではなく、将来は絶対に海外で暮らしたいと思っている訳ではないのです。
ではいったいなぜ? ここで、勝間さんの言葉を引用しましょう。
勝間和代: 「私はつねに自分の人生のリスク管理を行うべきだと思っています。日本が将来、大きな災害が起きて暮らせなくなったり、政府が何か大きく政策を失敗したり、好ましくない政権が与党になったりして、とんでもない事態が起こることもあるでしょう。最悪のケースとして、テロや戦争が起きるなど、生活そのものが脅かされるようなことになる確率もゼロではないわけです。将来“日本にいれば100%安泰”という保証はどこにもないのです。これは日本に限ったことではなく、どこの国に住んでいても起こり得るリスクです。だからこそ私たちは、有事のときにどの国に移住できるかということも、保険として常に検討しておく必要がある、と考えています」
なんだか、とても勝間さんらしいですね……!
この本を読めば、「マナベル」を疑似体験して、今の生活に、これからの人生に役立つ何かを見つけることができるかもしれません。
でも、やっぱり実際に「マナベル」」しちゃうのが一番なんでしょうけどね。 「旅」で自己を高める「学びの旅」。勝間さんのように旅してみませんか?
勝間和代の学び旅「マナベル」
来年の夏は、奥深い旅行ができそう! |