新刊ラジオ第1148回 「iPadショック iPhoneが切り拓き、iPadが育てる新しいビジネス / (同時紹介)Kindle解体新書 驚異の携帯端末活用法のすべて」
今、話題の電子書籍媒体KindleとiPad、今回の新刊ラジオでは、この2つに付いて語られた本を2冊同時に紹介します。Kindleの便利な使い方やお役立ち情報を集めた「Kindle解体新書」。iPadの誕生が各業界やビジネスシーンにいかなる影響を与えるか考察した「iPadショック」。この2冊を軸に、今話題のKindleとiPadに迫っていきましょう。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
iPadとKindle、どっちを買えばいいのか実際に触って確かめてみた。
矢島さん、Kindle、iPadとご対面。 「どっちも、なんだかワクワクする感じがする。」
新刊ラジオでは、この4つのポイントから考えてみました。 1.持ちやすさ(大きさ・重さ) 2.見やすさ(画面) 3.操作性、機能 4.将来性
1.持ちやすさ(大きさ・重さ)
<kindle> 大きさ:191 ×135 mm (文庫本よりひと回り大きいくらい。) 重さ :292g(とっても軽い。)
軽いので、寝っころがって読めます。<iPad> 大きさ:230 × 187 mm (A4の用紙よりひと回り小さいくらい。) 重さ :340g (ちょっと重い。)
仰向けに寝て読むのには適しません(顔に落とすと痛い…)。 でも、これならOK。液晶と電子ペーパー、それぞれのメリットは?
2.見やすさ(画面)
<Kindle>
・ 電子ペーパーは、印字された文字のようで抜群に読みやすい。 ・ 本体を傾けても光を反射しにくく見やすい。可視域が広い。 ・ ページを切り替えるときに反転(ブラックアウト)するのが気になる。 ・ 暗いところでは見えない。 ・ 日本語未対応(PDF化すれば可能)
<iPad>
・ 鮮やかなカラー液晶。 ・ 暗いところでもOK。 ・ 長時間読むと目が疲れそう。 ・ 本体を傾けるとジャイロ機能で画面が回転する。 ⇒向かいに座っている相手などに見せるときに便利。
3.操作性、機能
<Kindle> うっかりタップしそうになる
・ 片手で持って、片手で操作できる。 ⇒満員電車などで力を発揮する。 ・ キーボードのボタンが小さいので若干押しづらい。 ・ 無線LAN内臓で、どこでも電子ブックを購入可能。 ・ 通信料金をAmazonが負担。
<iPad>
・ 直感的に操作できる。初心者でもマニュアル不要かも? ・ 液晶タッチセンサーのソフトウェアキーボード。
4.可能性
<Kindle>
・ Amazonの強力なバックアップと連携。 ・ 日本語に対応すれば一気に広がる可能性も。
<iPad>
・ 電子ブック以外のニーズでもユーザーを獲得する可能性。 ・ 動画や音を連携させた、新しいメディア再生機器としての可能性。
2010年は、電子出版元年!!
2010年は、電子出版元年!! 電子ブックの2強の端末「Kindle」と「iPad」について、今回の新刊ラジオでは迫りました。 読書好きの皆さんなら、少なからず電子書籍に興味があると思いますが、今後の電子書籍市場を見据えるためにも、今回の新刊ラジオをチェックしてみて下さい。
「Kindle解体新書」
言うならば、Kindle ユーザーガイド<完全版>です。 ハーバード・パースペクティブズ・プレスという出版社を運営している、スティーブン・ウィンドウォーカーさんがアメリカで書かれた本『The Complete User’s Guide to the Amazing Amazon Kindle 2』と、その初版『The Complete User’s Guide to the Amazing Amazon Kindle 2』の内容を軸に、日本向けKindle情報などをプラスした一冊です。収録内容は、 電子書籍の探し方・おすすめサイト ・ Kindleと併用して使いたいアプリケーション ・ キンドルで日本語を表示させる方法 ・ 青空キンドルで日本文学も読み放題 ・ Kindlepedia(kindle+wikipedia=キンドルペディア) ・ 隠し機能のゲーム
など。これ一冊でKindleを徹底活用できる内容となっています。
「iPadショック」
iPadの誕生が社会に与えた影響と、今後、予測される各産業への影響などが考察されています。ジャーナリストらしい情報量の多さが特徴。具体的なiPad活用法やテクニックも。著者の林さんは、「iPadは我々のライフスタイルを革命的に変える」とまで言っています。もちろん、「上手くいけば」という条件つきですが、少なくとも林さんの中では、発売間もないiPadが僕らの未来を変える様子がありありと想像できるようです。
iPadのコンセプトは、ノートパソコンと携帯電話の間に位置する存在です。 今後のライフスタイル、出版業界、テレビ・ラジオ業界、各ビジネスシーンを如何に変えていくかが本書では考察されています。