新刊ラジオ第1146回 「ダダ漏れ民主主義 メディア強者になる!」
「あの番組が成功した理由は?」「ニュースの報道って信用してOK?」TwitterやUstreamの出現で、“ダダ漏れ”状態の日本メディアは、嘘と貴重な情報で溢れています。こんな時代に勝てる人間は、然るべき情報リテラシーをもったメディア強者だけです! 現代の情報社会を、愉しんで勝つために必須の本。
読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました
twitterから電子出版まで、最新のメディア事情。
今回の本のテーマは、メディア社会論。 ダダ漏れになっているのは、「情報」です。
本の中はこんなことが書かれています。
・ キンドルの日本上陸、買い方だけでなく、これで読み方もかわる。 ・ 活字メディアの行く先――。崩壊か、それとも復興か? ・ 新聞社はこれからどうやって食っていくのか? ・ Twitterの大ブレイクでメディアを手にした大衆。 ・ 不倫メールの隠し方に見る、超監視社会。 ・ 新旧メディアの共存としての大読書会のススメ。 ・ 免罪事件の読み解き方――。足利事件で忘れられた精神鑑定書の罪。 ・ マスコミ報道はどこまで真実か。北朝鮮拉致被害者の遺骨を巡る日本の錯誤。
機密情報も暴露されるネット社会
世の中の情報はどんどんデジタル化されていきます。 また、情報発信の現場は、可視化(見える化)に進んでいます。
日本でも公的な委員会に、テレビカメラが入るようになりましたね。 たとえば、ニコニコ生放送で事業仕分けの様子が生中継されたり。
かつての報道は、情報を報じるマスコミの側と、報じられる権力や官僚の側が、 “広報的お友達”状態であり、報道される情報は意図的に制限されていました。 実は、新聞記者やテレビ関係者は知ってたのに、オモテに出てこなかった情報がたくさんある、ということです。
でも今なら、(極端なことを言えば)ネットで流してしまうことができる環境です。 iPhoneとUstreamさえあればすぐにでも全国生放送が可能です。
事件の当事者や、それを見た人がTwitterに気軽に書き込めば、リツイートで形を変えてどんどん広まっていきます。 これは、情報はダダ漏れ状態と言わざるを得ません。
巨大なメディアが誤報ややらせ報道をすると、社会的に糾弾されるというペナルティが課せられますが、誰もが発信できる個人メディアは、嘘もたくさんあります。
現代は、今まで以上に高いレベルの情報リテラシーが求められるのです。