だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1145回 「認められるには「話し方」を変えなさい」

話し方研究所の会長、福田健さんの新刊。あなた自身の「話し方」によって、あなたの評判が変わります。人に認められる、という事は「相手しだい」で決まるのではなく、「あなたしだい」で決まるのです。しかしながら、コミュニケーションは必ず相手が居るもの。独りよがりな話し方はNGです。では、どうすれば良いのか?話が得意な人も、苦手な人も、この本を読んで自分の話し方を振り返ってみましょう。

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どんな人からも認められることが可能

「認められる」というと、「誰々に認められる」「上司に認められる」「友達に認められる」など、受身の印象を受けます。しかし、著者によると、「認められる」というのは、「相手次第」で決まるものではなく、「あなた次第」で決まるものなのです。

つまり、「原因は自分にある」ため、話し方や意識改革をすれば、どんな人からでも認められる人間になることが可能ということです。

自称・話し上手の嫌われポイントとは?

話し上手というと、「面白おかしく、気の利いた事が言える人」を連想するのではないでしょうか? しかし、著者によると、それは誤解とのことです。 会話で重要なのは、「話す」ことより「聞く」ことであり、相手を理解すること、相手のために話すことが重要になってきます。

ウィットに富んだ表現と、小気味良いテンポで、まるで、プロの芸人のように流暢に喋る、しかし、いつも自分の話ばかり……。

これではうんざりではないでしょうか? 人に認められたいからといって、自分の話ばかりしていてはいけないのです。

○良い例、×悪い例の会話

話す時は、相手に関心を持って話す事が重要です。

×悪い例 Aさんは帰宅途中、ときどき上司のN部長と電車で一緒になります。 N部長の方が遠く、Aさんが先に下車します。N部長は電車で会うたびに、 「あれ、Aくんはどこで降りるんだっけ?」と尋ねます。 今日で聞かれるのガ、5度目か6度目です…。

これでは部下に、「部長は僕に関心を持ってくれていないんだなぁ」と思われてしまいます。このような些細なことで、人間は、信用得たり失ったりするものなのです。

逆に信用を得たいなら例えば、相手のプラスの面に焦点を当てて、これを話題にしてみることです。

○良い例 (1)本人が認めて欲しいこと (2)本人も気づいてないこと (3)小さな変化でも大事なこと

この3つを敏感に察知するだけでも、あなたの印象は変わります。 試しに、今、隣に居る知り合いのプラス面を探してみてはいかがでしょうか? きっと、見つかりますよ。

リーダーと認められる話し方

「NOと言われてからが交渉のスタートだ!」 という言葉が刺さります。

最近では、一度と断られると、交渉せず諦めてしまう人が多いそうです。 しかし、交渉は、自分の要求を通すために行うものなので、相手の要求と自分の要求が対立するのは当たり前のことです。それなのにもかかわらず、一度断られただけで諦めてしまう人があまりに多いのが勿体ない。

それでは、チームを引っ張るリーダーとしては力不足と言わざるを得ません。

*交渉ごとの一例(本文より) 著者の友人が、結婚式を挙げる際、式場でシェフによるフランベを見せて、来場客を驚かせようという企画を考えていました。しかし、結婚式が近くなってから、式場側から「会場内での火の使用は認められておりません」と断られてしまいました。

友人夫婦は諦めモードでしたが、福田さんは交渉してみようよと働きかけました。 「なぜ、会場内で火を使ってはいけないのですか?」と式場に尋ねたところ、答えはこのようなものでした。 「火を使って料理すれば、油がはねる、すると絨毯が汚れる」。 それならば、「コンロの下にビニールシートを敷くから」と交渉して、会場側からOKを取り付けました。

交渉の仕方によって、人の評価はぐんと変わります。

(交渉できる気の強さがあっても、交渉の仕方で評判を落とすこともあるそうです。 交渉の方法は、本書を参照してみて下さい。)

認められるには「話し方」を変えなさい

認められるには「話し方」を変えなさい

話し方研究所の会長、福田健さんの新刊。あなた自身の「話し方」によって、あなたの評判が変わります。人に認められる、という事は「相手しだい」で決まるのではなく、「あなたしだい」で決まるのです。しかしながら、コミュニケーションは必ず相手が居るもの。独りよがりな話し方はNGです。では、どうすれば良いのか?話が得意な人も、苦手な人も、この本を読んで自分の話し方を振り返ってみましょう。