米国最強のセールスマン、ジェフリー・ギトマー氏が、成功するために絶対必要なこととは「ポジティブなことである」と結論付けました。本書は、読書だけでは決して身につかない、ポジティブ思考を身に付けるための習慣を綴った内容です。読了後に実践して、始めて効果の出る一冊です。

新刊ラジオを購読する方はこちら

読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました

著者は世界のすごいセールスマン

ジェフリー・ギトマー。 世界を舞台に活躍する、チーフ・エグゼクティブ・セールスマン。 取引顧客には、IBM、コカ・コーラ、ヒルトンホテル、フィナンシャル・タイムズ、タイムワーナー・ケーブル、BMW、ゼロックスほか、多数の有名企業を抱えています。 過去10年以上にわたり、営業とカスタマーサービスに関するセミナー、研修などを毎年100件以上も開催し、コラム「セールス・ムーヴス」は世界95以上のビジネス紙に掲載され、毎週、400万以上の読者に届けられています。 著書に『セールス・バイブル』、『営業の赤本』ほか多数。

Yes！ と答える人は、ポジティブな期待をあつめる

本書の目的は、「ポジティブな考え方」と、「イエスと答える考え方」の“身に付け方”を伝えることです（読んだだけでは身につかないと著者も言っています）。過去に、ポジティブ思考に関する本を読んでも、あまり効果を得られなかったという方は、本書が伝えることを実践することで、ポジティブ思考を習得できるかもしれません。

ポジティブ思考は、実践しないと身につかない

しかし、ただ原理原則を知るだけでは、ポジティブ思考は身につきません。 重要なのは、ポジティブな考え方を、「理解」し、「実践」し、「深め」、そして「習得」して、「持ち続ける」ことです。

テクニックを真似するだけでなく、マインドを腹で理解して、日々実践して深めていくことが、成功者の絶対条件＜ポジティブ思考＞を習得する第一歩だということです。

本書では、「ポジティブ思考」というメンタリティの正体と、それを身に付けるための習慣を、５．５のステップで解説しています。

ステップ１〜２は、自分自身を知るためのステップ。 自分の段階評価ができる自己診断テストや、自分はどんなときにネガティブ思考が出てきてしまうのかをチェックしていきます。 またそれの何が問題なのか？ ということも同時に探っていきます。

こうすれば身につく！ポジティブ思考

ステップ3以降は、日ごろの行動における具体的なアドバイスです。 たとえば、「ポジティブな考え方を身に付けるために毎日できること」。

アウトプットすることの大切さをシンプルに表現した言葉ですが、 ポジティブ思考を身に付けるために実践することはとても大切です。 しかし、実践できてない人も多いはず。

こういうものもありました。
「すみません」の代わりに「ありがとうございます」を使うようにする。</ br>

ポジティブな言葉を多様することで、マインドも釣られてポジティブになっていきそうな習慣です。ぜひ実践したいと思いました。

本書の内容は、いわゆるあたりまえの習慣が多く、目新しさは感じないかもしれません。しかし、この本を読む読者は、ジェフリー・ギトマーに懐疑的になっては勿体ない、というか、懐疑的に読むと意味がなくなってしまいます。

氏が「やれば必ず身につく」と言うように、実践すれば、その分ポジティブ人間に近づいていくことは間違いなさそうなので、ワンステップ上のステージにいきたい営業パーソンは、今回の本、ぜひ試してみてほしいと思います。