夏になる前に知っておきたい節電のためのエアコン術
エアコンの冷風は下向きにする。
ティッシュやトイレットペーパーは安いものを買う。
普段、節約だと思って実践していることが、実は間違った節約術ということもある。
■節電できるエアコンの風向きは?
『こんなに損してる! もったいない112の習慣』(ホームライフ取材班著、青春出版社刊)では、「暮らしをもっと楽しく!もっと便利に!」をモットーに日々取材を重ねているホームライフ取材班が、料理、そうじ、片づけ、防犯など、独自に集めたテクニックを解説。ダメな節約術や買い物の仕方、食べ方、身近なモノの使い方といった「もったいない習慣」の間違いを解き明かし、正しい方法を紹介する。
本書の中で紹介している112の「もったいない習慣」の中から、ここではいくつかあげていきたい。
これから暑くなる時期を迎え、冷房を使うシーンは増える。そのとき、冷風が直接当たったほうが涼しいからと、風を下向きにしていないだろうか。このような習慣のある人は、電気代を相当ムダにしているかもしれない。
冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上がっていく。これはエアコンの冷気も同じ。風を下向きにすると、部屋の下側だけが冷え、エアコンが温度を感知する本体周辺は設定温度まで下がらないので、無駄にパワーを使い続けてしまう。
だから、冷房の風向きは水平にするのが正解。水平にすることで、冷風は人のいるところまで自然に下がり、エアコンの周りも冷えやすいので、早めにパワーが落ちて節電できるのだ。
■湿気たせんべいは30秒で復活する
数日前に袋を開封したままのせんべいを食べようとしたら、湿気っていた。そんな経験は誰にでもあるだろう。ただ、ここでゴミ箱に捨てるのはまだ早い。湿気ったせんべいは30秒程、電子レンジで加熱するだけで、買いたてのようなパリパリのせんべいに復活する。
湿気るということは水分を含んでしまった状態。電子レンジで加熱することでその水分が飛び、パリパリの状態に戻るのだ。ただ、この目的は湿気を飛ばすことであって「あたため」ではない。いつものクセでラップをかけてしまうと意味がない。何もかけずにレンジにいれるのが正解だ。
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日々の生活の中でさまざまな知恵を教えてくれる本書。
切れた電池を簡単に復活させる方法や、突っ張り棒の失敗しない取り付け方、節電のための照明スイッチの切り替え方など、ここで取り上げたものの他にも、知らなかった裏技や便利なスゴ技が見つかるはずだし、これまで良かれと思ってやっていたことが実は効果がなかったり、逆効果になっていたりということにも気づく。
まだまだ安心して外に出られるとはいかない今だからこそ、家の中で生活の知恵を見つけてみるのはいい気晴らしになるのではないか。
(T・N/新刊JP編集部)