不動産のプロを騙し巨額のカネを手に入れる「地面師たち」の物語
「地面師」と呼ばれる人々のことをご存知だろうか。
2017年に大手住宅メーカーの積水ハウスが55億円を騙し取られる「積水ハウス事件」が世間を賑わした。現在もこの事件の裁判がニュースになるが、その犯人とされているのが「地面師」である。
地面師とは、土地の所有者の知らないところで、勝手にその土地の所有者になりすまし、登記などの書類を偽造し、架空の土地売買を企業などに持ちかけて転売し、莫大な金を騙し取る詐欺師のこと。
土地の所有者になりすますなんてことが本当に可能なのか。まして相手は不動産のプロである。にわかには信じがたいが、その手口とはいったいどんなものなのか。