「明日やろう」が癖になっていませんか? 「すぐやる人」になる方法とは
新しい年が始まり、何か目標を掲げた、という人も多いだろう。
しかし、行動の方はどうだろう。その目標に向かってもう動き出しているだろうか。また、2019年に決めた目標は達成できただろうか。そのままにして目標を決めたことすら忘れてしまった、なんてことはないだろうか。
なぜ、こんなことになってしまうのか。それは、すぐにやらないからだ。
■人間は本来先延ばしにする生き物
『「明日やろう」「後でやろう」がなくなる すぐやるスイッチ』(尾藤克之著、総合法令出版刊)では、「すぐやる」ための考え方、具体的な仕事の処理方法、トラブルシューティングの実例を紹介する。
本書によると、決めたことをすぐに行動に移せないのは性格やスキルの問題ではないという。人は本来物事を先延ばしにする性質があるからだ。
人間は追い込まれたときに、最高のパフォーマンスを発揮できるようにできているそう。「この仕事を明日までにやらなければいけない」とピンチに陥ったときに、ノルアドレナリンが分泌され、脳が集中力を一気に高めてくれると考えられている。「すぐやる人」になるには、人間のこの性質をまず受け入れるところがスタートだ。
とはいえ、先延ばしにして追い込まれてから焦って取り掛かるのはよくない。明日やる気になるかはわからないし、先延ばしを繰り返すうちに、残り時間は減っていく。このようなことにならないためには、やはり前もって取り掛かる意識は大切だ。
だからこそ、寝る前に翌日やるべきことのリストアップや整理をするのが望ましい。明日やるべきことに、寝る前から意識を向けておくのだ。
そして、締め切りに追い詰められないようにセルフコントロールをすること。追い込まれるとストレスが溜まってしまうからだ。著者の尾藤克之氏がすすめているのは、あらゆる作業にPDCAサイクルを活用すること。自分オリジナルのPDCAサイクルを作って、細かく作業を管理していくことで、時間に追われることは少なくなっていく。
先延ばしにせず、すぐやる癖をつける。すぐやることで、仕事に追われたり、上司から怒られることもなく、ストレスからも解放される。仕事の進め方を自分自身でコントロールできるように、本書から学ぶことも多いだろう。
せっかく決めた今年の目標を達成するためにも、先延ばしにすることなく、すぐやる1年にしてみてはどうだろう。
(新刊JP編集部)