ヨーロッパの果てで語り継がれる「浦島太郎」そっくりの神話とは
メソポタミアの『ギルガメシュ叙事詩』やギリシアの『天地創造』など、世界各地には古くから語り継がれてきた様々な神話がある。日本最古の歴史書といわれている『古事記』もその一種といえる。
ただ、そもそも「神話」とは何なのかという定義は曖昧だ。『世界の神話』(沖田瑞穂著、岩波書店刊)によると、神話とは「聖なる物語である(であった)」であり、人々の間で語られ、そして聞かれていたある話について、それが「聖なるもの」と捉えられていたら、その話は「神話」である、ということができる。