人気作家が考える、「面白い生き方」をするためのヒント
生活の中で「面白い」と感じることは多いだろうか。
また、あなたは面白い人生を歩んでいると思えるだろうか。
特に企画やコンテンツの制作をしている人にとっては、「面白い」という感覚は大切だ。仕事において「面白さ」を求められることも多いからだ。
しかし、この言葉は漠然としている。
『面白いとは何か?面白く生きるには?』(ワニブックス刊)は、『すべてがFになる』などで知られる人気作家で工学博士の森博嗣氏が、「面白さ」のメカニズムを考察し、それを作り出そうとしている人たちにヒントを与える一冊だ。
森氏は本書において「面白さ」を知ること、生み出すことが「生きる」ことの価値だという観点から、「面白い人生」についてもヒントになるような知見を紹介している。
その中で、「面白い」生き方をするために必要な「姿勢」についてぜひ触れたい。
森氏は作家として、自分自身が面白いものを作り出す現場にいる。その際に気を付けていることがあるという。
それは、自分以外の人の「面白さ」を素直に受け取る感受性だ。
「面白いな」と思う積極的な気持ちを持つこと。受け身になって「面白さ」を待っていても、幅は広がらない。自分から「面白さ」を見つけにいく姿勢を持つことが大切であり、それが「面白い」生き方の基本にもなると述べる。
「面白い」というのは、これと決まった基準もなく、感じ方も人それぞれなので難しい。それを作り出すとなれば、何が面白いのかわからなくなってしまうだろう。
だからこそ、まずは屈折した受け取り方をするのではなく、「面白いもの」を常に探し、素直に感じ取ることが大切なのだろう。
「面白いとは何か」ということに対する考えは人それぞれ。だからこそ、他者にとっての「面白い」を探ってみるのと新たな「面白い」生き方ができるようになるかもしれない。
(新刊JP編集部)