どうして会社から残業がなくならないのか? 経営学者の指摘は
毎週月曜日から金曜日、朝7時から文化放送で放送中の情報ラジオ番組『The News Masters TOKYO』。さまざまニュースやトレンドについて、タケ小山さんとレギュラーコメンテーターが切り込んでいく番組だ。
その中で、本の目利きたちが出演し、今ビジネスマンが読んでおくべき本を紹介するコーナーがある。毎週火曜日の8時25分頃からの5分間のミニコーナー「トレンドマスターズTOKYO BOOK」だ。
3月19日(火)は、本の要約サービスを提供する株式会社フライヤーのプロモーションマネージャー、井手琢人さんが『残業学』(中原淳、パーソル総合研究所著、光文社刊)をピックアップした。
今日の本のテーマは「残業」。2万人以上の大規模な調査を行って、あらゆる角度から徹底的に残業の実態を解明した一冊だ。
残業がついつい多くなってしまう会社もあるだろう。しかし、健康のリスク、メンタルを損なうリスク、学ぶつくる時間をつくれないなどといった社員側のリスク、そして採用できない、人材育成ができないなどといった経営側のリスクもある。「いろんな問題があります」と井手さん。
これに対し、コメンテーターで経営学者の楠木さんは「もちろん同じ成果が出るなら、残業をなくすと言わず、もっと早く帰ってしまってもいい。でも、それは成果がきちんと出る前提なので。いろんな理由があると思うけれど、やらなきゃいけない仕事量に対して配置されている人間が足りない理由は多いように思うんですよね」と指摘。また、タケ小山さんは「あの人がまだいるから私、まだ帰れない、という人も多いんじゃない?」と残業につながる一つの理由を述べた。
残業をなくすために組織を変える方法が書かれた本書。働き方改革が進む中で、ぜひ読んでおきたい一冊だ。
・The News Masters TOKYO公式ホームページ
・タイムシフト試聴はこちらから…radiko(The News Masters TOKYO)(3/25まで試聴可能)
(新刊JP編集部)