だれかに話したくなる本の話

「全滅レベル」 軍事技術のプロにダメ出しされた陸自の実力

『自衛隊最強の部隊へ-CQB・ガンハンドリング編』(誠文堂新光社刊)p.36-37より

「自衛隊の戦闘能力はどれほどのものなのか」
「日本の自衛隊は他国の軍隊と比べて強いのか、弱いのか」

こういった疑問を持ったことがある人、またはこのテーマについて話したことがある人は多いのではないか。装備面で世界水準にあるのかというのも気になるところだが、より気になるのは「実戦での戦闘力」だろう。

当然、この手の疑問は当の自衛隊員たちの頭にも浮かぶはずだ。戦闘を仮定して訓練を積む一方で実戦経験はないためである。

特に陸上自衛隊だ。
『自衛隊最強の部隊へ-CQB・ガンハンドリング編: 牧歌的訓練からの脱却。第40普通科連隊を変えたガン・インストラクター』(二見龍著、誠文堂新光社刊)に前書きを寄せている瀧野隆浩氏(毎日新聞社会部編集委員)は「領海・領空の警戒監視という実任務を創設以来続けてきた海上自衛隊・航空自衛隊とは異なり、陸上自衛隊は任務にリアリティを持つことが遅れていた」としている。

自衛隊最強の部隊へ-CQB・ガンハンドリング編: 牧歌的訓練からの脱却。第40普通科連隊を変えたガン・インストラクター

自衛隊最強の部隊へ-CQB・ガンハンドリング編: 牧歌的訓練からの脱却。第40普通科連隊を変えたガン・インストラクター

本書は、福岡県北九州市の小倉に駐屯する第40普通科連隊が、真に戦場で必要となる戦闘技術を部外インストラクターから学んだ経緯を綴った電子書籍『40連隊に戦闘技術の負けはない』を増補・再編集したものです。どうしたら強くなれるのか…、その答えを求めて訓練に明け暮れた陸上自衛隊・第一線部隊の記録です。