成果を出すチームを作るリーダーは部下と何を共有しているのか?
リーダーや管理職になったとき、どのようにチームをまとめるべきか。 チームが機能しなくては成果は出せない。ただ、リーダーとしての才能も器もないと思いながらリーダーの役目を引き受けている人も少なくないだろう。
では、どのようにリーダーシップを身に付ければいいのだろうか?
『最高の上司は、何も教えない。自分も部下も結果がすぐ出るマネジメントの鉄則43』(森泰造著、ビジネス社刊)では、KFC時代、そしてコンサルトとして5000人以上の人、組織を変えてきた著者が、リーダーシップのコツやノウハウを紹介する。
■「自分のために頑張れる」環境づくりは理想のイメージの共有から
著者によれば、優秀なチームには「イメージ共有メソッド」があるという。
たとえば、プロ野球の北海道日本ハムファイターズ。ダルビッシュ有投手や大谷翔平選手など、アメリカ・メジャーリーグでも活躍している選手を育てている。しかも、中心選手が抜けても、チームの強さを維持している。これは一体なぜなのか。
ファイターズは、新入団した選手に対し、契約前に一人ひとりの意思に合わせたゴール設定をしているという。大谷選手なら入団時から「アメリカの大リーグに行って活躍したい」という彼の意思に合わせてキャリアプランを提示し、成功に導いた。こうしたイメージの共有は全選手になされている。
本人の意思に沿ったゴールを球団側、つまり雇用主と共有する。これで選手本人は自分の理想の未来にチャレンジできるようになる。
人間は安心して好きなことに打ち込める環境があり、その好きなことが自分の理想の人生につながっていると確信を持てると、競争相手に勝とうとするより、自分自身のために頑張れるようになる。
これはビジネスの現場も同じであるはずだ。部下と上司がイメージを共有し、その実現にまい進していく。その結果、個人もチームも伸びていくのだ。
他にも様々なリーダーとしての振る舞い方、テクニックが紹介されている本書。
リーダーとしてどうあるべきか。本書からそのテクニックを身につければ、自分のチームももっと成果が出るようになるはずだ。
(新刊JP編集部)