結果を出せる経営者は何を大事にして「決断」をしているのか?
毎週月曜日から金曜日、朝7時から文化放送で放送中の情報ラジオ番組『The News Masters TOKYO』。さまざまニュースやトレンドについて、タケ小山さんとレギュラーコメンテーターが切り込んでいく番組だ。
その中で、本の目利きたちが出演し、今ビジネスマンが読んでおくべき本を紹介するコーナーがある。毎週火曜日の8時25分頃からの5分間のミニコーナー「トレンドマスターズTOKYO BOOK」だ。
2月5日(火)は、水ジャーナリストの橋本淳司氏が、『右脳思考』(内田和成著、東洋経済新報社刊)をピックアップした。
本書は「右脳の使い方」を指南してくれる本。著者の内田氏はコンサルタントだが、経営者が何かを決めるときには、ほとんど右脳で決めており、傍から見て「それは止めるべきだろう」と思えることでも、上手くいってしまうケースが多いと述べている。
よく右脳は「感覚」、左脳は「論理」と分けられているが、「右脳思考」と「左脳思考」はどのような違いがあるのか。橋本氏は本書を元にこう説明する。
「恋人と見る映画を決める」というとき、右脳思考は「今は何が流行っているのかな。自分はアクション映画が観たいけれど、この前デートをドタキャンしちゃったから、今日は恋愛映画にしよう」と感覚で決める。
一方の左脳思考は「今日は2回目のデートだから、映画を通じて親密になるのが目的だ。彼女が観たという映画を一覧にしてみると以前は恋愛映画が好きだったが最近はサスペンスも多い。映画館の立地も考えて、今回は恋愛映画にしよう」と分析を重ねて決める。
この思考のフローの違いを聞いて、西川文野アナは「(左脳思考は)つまらないですよね」と一刀両断。
橋本氏は右脳で考えると「ワクワク」すると述べ、しっかりロジカルに分析をして考えたのに実現しない企画は「ワクワクできてないから」だと言う。
「この『ワクワクしている』ということが決断と実行につながっていくんです」と橋本氏。
もちろん本書は左脳思考を否定しているのではなく、「右脳」で課題を発見し、「左脳」で分析し、右脳と左脳どちらも使いながら、決断と実行を「右脳」で行うことが大事。仕事が上手くいかなかったら、右脳的な判断をしてみると壁を突破できるかも?
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(新刊JP編集部)