だれかに話したくなる本の話

ポルトガルから来た注目作家・ペイショットが語った「土地」と「記憶」のこと

ポルトガルから来た注目作家・ペイショットが語った「土地」と「記憶」のこと

2000年に発表した初長篇『無のまなざし』でジョゼ・サラマーゴ賞を受賞、『ガルヴェイアスの犬』でポルトガル語圏のブッカー賞とも称されるオセアノス賞(ブラジル)を受賞と、ポルトガル語圏と欧米で高い評価を受ける作家ジョゼ・ルイス・ペイショット氏が来日。11月13日、紀伊國屋書店新宿本店で日本の作家中島京子氏とトークイベントを行った。

ガルヴェイアスの犬

ガルヴェイアスの犬

巨大な物体が落ちてきて以来、村はすっかり変わってしまった――。ポルトガルの傑作長篇。ある日、ポルトガルの小さな村に、巨大な物体が落ちてきた。異様な匂いを放つその物体のことを、人々はやがて忘れてしまったが、犬たちだけは覚えていた――。村人たちの無数の物語が織り成す、にぎやかで風変わりな黙示録。デビュー長篇でサラマーゴ賞を受賞し「恐るべき新人」と絶賛された作家の代表作。オセアノス賞受賞。