だれかに話したくなる本の話

サッカーの名監督に学ぶ“信頼”を生むマネジメント

『戦術としての監督』(KADOKAWA刊)

2017-18シーズンをもって、イングランド・プレミアリーグのアーセナルを22年間指揮していたアーセン・ベンゲルが退任した。しかし、これほどの長期政権は欧州のプロサッカーリーグにおいては珍しい。結果が出ない監督は解任され、すぐに次の監督が出迎えられる。シーズン中に2度監督が変わるチームも見受けられる。

そんな厳しいトップリーグの世界で、8年に渡ってイタリアのACミランの監督を務め、多くのトッププレイヤーたちとミランの黄金時代を築き、欧州各国のビッグクラブを率いている監督がいる。カルロ・アンチェロッティだ。

戦術としての監督

戦術としての監督

「選手こそが戦術」と話す、その哲学と具体的手法。