だれかに話したくなる本の話

「伝説のチャンピオン」

提供: 新刊JP編集部

こんにちは。編集部山田です。

3連休を家から出ずに調べものをして過ごしてしまったせいでネタがないので最近驚いたできごとを。調べものって知識は増えるけどネタにはならないのですよね。

僕は19時か20時くらいに職場を出て帰ることが多いのですが、その時間の丸ノ内線は結構混んでいまして、東京ドームで巨人戦がある日などは押し合いへし合いの様相になることも。

八月の終わりにいつものごとく終点の池袋について、僕も群衆の一人として電車から吐き出された時に近くの乗客が転んだか何かで僕に倒れかかってきました。

その衝撃はそうでもなかったのだけど、その拍子に持っていたスマホを落としてしまい、音楽を聴いていたイヤホン(耳栓のような形のもの)が耳から引き抜かれる形になりました。これが痛かった。強調するがすごく痛かったんです。

もちろん満員電車の中のことだから、相手に対してはうらみっこなしです。僕も知らずに何か迷惑をかけているかもしれないし。

ただ、池袋で乗り換えて引き続き帰っていたのですが、どうも車内アナウンスの聞こえが悪いんですね。左はいいんだけど、右耳に入る音が曇っていて、音も小さい。この時はもうイヤホンは挿していなかったから、ちょっとおかしいなと。電車の走る音も右はあんまり聞こえないし。

ちなみにまだ耳は痛くてしびれたようになっていました。さっきの衝撃で聴力に支障をきたしたのかもと、心当たりはありすぎるし、しかもどんどん聞こえなくなってくる感じがある。

急に怖くなってきまして、このまま耳が聞こえなくなったらどうしよう鼓膜がやぶれたのかもしれないそうにちがいないこれが突発性難聴か小室哲哉と同じやつだこの時間では耳鼻科はやってない明日だ明日いこう、と恐怖で活発になる空想に冷や汗をかきながら家に帰りました。背中は汗びっしょりです。

家について静かな中にいても、やはり耳はおかしいままです。妻がいなかったので「ウィィィーーアァァーーザチャァァーンピョォォォーン」とデカい声で歌ってもみたのですが、やはり右が全然ダメ。聞こえないというよりは耳に水が入っている感じで音がぼやけます。いよいよ焦ってもしかしたら外傷があるのかもと洗面所の鏡で自分の耳を見てみました。

……。

まったく馬鹿げた話なのですが、イヤホンの耳栓部分が耳にはまったままになっているじゃないか。スマホを落とした時にあまりに勢いよく引き抜かれたせいでそこだけ耳に残ってしまっていたんですね。

そんなん耳に入れていたら聞こえるわけないだろう。取り外してもう一度「伝説のチャンピオン」を熱唱した。ばっちりである。万事元通りだ。

ちなみに先週の健康診断でも聴力は何ら異常ありませんでした。健全な聴力でもって最近はQueen…ではなくクリープハイプを聴いています。私からは以上です。

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山田洋介

1983年生まれのライター・編集者。使用言語は英・西・亜。インタビューを多く手掛ける。得意ジャンルは海外文学、中東情勢、郵政史、諜報史、野球、料理、洗濯、トイレ掃除、ゴミ出し。

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