だれかに話したくなる本の話

人が自然に動き出すコミュニケーション 「共感力」の高めかた

良い仕事をするには何が必要なのだろう。いろいろな答えが出てくるが、仕事といえば人間関係が大事。そしてその関係を築くためには、「共感」が重要になるのではないだろうか。

吉本興業で様々な芸人の記者会見やマスコミ対策を担当し、「カリスマ広報マン」と呼ばれた竹中功氏が、著書『最高の「共感力」』(日本実業出版社刊)で「共感」の大切さや「共感力」を高める方法をつづっている。

■初対面の人とのコミュニケーション、話のネタは何が良い?

竹中氏は、初対面の相手とのコミュニケーションのきっかけで話のネタに「お笑い」を持ってくるのが有効だと述べる。「お笑い」に関するネタだと、知った芸人の話が出たらそれで盛り上がるし、知らなかったらどう面白いのか教わることができ、盛り上がるからだ。

こうして「共感」する話が盛り上がれば、本題もスムーズに進むだろう。このとき、話の解釈や理解度などの「共感」を伝えるには、「うなずき」や「相づち」が有効だ。細かい部分も含めて「聞いてもらっている」という実感を相手に伝えることができ、話し相手としての「温かさ」を感じ取ってもらえると竹中氏はつづる。

■自分を愛することが共感力を高める

「良いコミュニケーション」とは「心のキャッチボールが上手くいっている状態」だと定義する竹中氏。そこに必要なのが「共感力」だ。
ただ、相手への「共感」ばかりを気にする前にすべきことがある。それは自分自身を愛するということだ。「キャッチボールをするということ」とは「相手を愛するということ」だと語る竹中氏。自分を観察し、自分を知り、自分を愛する。自分とキャッチボールができれば、他者への「共感力」が高まるはずだ。

共感によるコミュニケーションは、自分だけでなく他人も自然に動かす力を持っている。竹中氏が教えてくれる「共感力」から、対人関係の悩みを解決するヒントを探ってみてはいかがだろう。

(新刊JP編集部)

他人(ひと)も自分も自然に動き出す 最高の「共感力」

他人(ひと)も自分も自然に動き出す 最高の「共感力」

元吉本興業のカリスマ広報マンによる、他人と共感するコミュニケーション術。

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