だれかに話したくなる本の話

一発屋芸人は「生きた化石」? 山田ルイ53世が語る芸人たちの生き様

『一発屋芸人列伝』(新潮社刊)

毎日のようにテレビに出ていたはずの芸人が、いつの間にか見なくなっていた。
あるいはいなくなったことにすら気づかれず、そのまま忘れ去られてしまう。

よくある話だが、視聴者はそんな彼らを容赦なく「消えた」「死んだ」と揶揄する。
もちろんその存在が実際に消えたわけではなく、一度掴んだ栄光を手放した後の世界で、彼らの人生は確かに続いている。

一発屋芸人列伝

一発屋芸人列伝

連載時の読者からの大反響に、発売前に重版が決定した話題作。