【祝100回!】ベストセラーズインタビュー紳士淑女の名言録
提供: 新刊JP編集部こんにちは。編集部山田です。
サッカー惜しかったですね。ロシアがスペインを倒したのを見て日本のジャイアント・キリングを期待しましたが、残念でした。ベルギーは高いし早いし本当に強かったです。僕は泣いたよ。そんなにムキになって攻めてこないでよ。
さて、今日は「ベストセラーズインタビュー」についてです。みなさん新刊JPの「ベストセラーズインタビュー」が次回で100回目だと知っていましたか?
「出版界の最重要人物にフォーカスする」というキャッチコピーに違わず、その時に一番旬の小説家や漫画家にインタビューするこのコーナー。歴代ゲストを見ていただくとわかりますが、豪華な顔ぶれです。
思えばずいぶんたくさんやったものだ。今日はこれまでの振り返りの意味も込めて「ベストセラーズインタビュー名言集」を作ってみました。
■「優れたイミテーションを繰り返しているうちに優れたイノベーションができるんだ」(佐々木常夫氏)
20代、30代のビジネスパーソンに向けたアドバイスとして語っていました。いきなり革新的な仕事をしようとおもってもなかなかうまくいかないもので、まずは身近な先輩のマネをするといいよ、ということ。「プアなイノベーションより優れたイミテーション」とも。
■「賞を取るように描きましたからね」(三田紀房氏)
『ドラゴン桜』や『砂の栄冠』で知られる三田さんに漫画家デビューのいきさつを聞いたところ、「あまり働きたくない性格なので、賞金稼ぎのためにマンガを書いて新人賞に投稿した」との回答でした。
賞金目当てにマンガを書いて本当に賞金をゲットしてしまうというかっこよすぎる展開ですが、三田さん曰く「こういう作品に賞をあげたくなるなという作品を書いた」とのこと。さては天才だな??
■「僕のやっていることって、郵便ポストの上のぬいぐるみを持ち上げて”これ、誰のですか!?”と叫ぶことなんじゃないかと思っています」(川村元気氏)
誰もが気づいていて、気になってもいるのに、誰も声をあげないテーマを見つけてきて小説にすることが多いという川村さんが、自分の仕事を評して言ったひとこと。
■「人間は一人で生きるのではなく、人と人が交じり合って生きています。そのことで必然的に存在と存在が交差して、互いが互いの一部になっていく」(石井遊佳氏)
芥川賞受賞直後のインタビューにて。ご自身の人生観と小説世界の根底をなす考え方について語ってくれました。「私たちの心も体もたくさんの人の人生がパッチワークのように混じったモザイク状になっている」とも。
■「そうか、自分が好きだったものについて書けばいいんだ」(恩田陸氏)
初めて書いた小説でデビューしてしまい、二作目で何を書いていいかわからなくなってしまった恩田さんは、自分の好きなものに立ち戻ることで、このピンチを抜け出せたそうです。「困ったら好きなことに戻る」というのは大事なことじゃないだろうか。
■「主体的に何かやったことなんて一度もない」(山下澄人氏)
こういう生き方もあるんだなと。山下さんは劇団を始めるのも、小説を書くのも誰かに言われたり、成り行きだったとのこと。「主体性を信用していない」という言葉に妙な説得力がありました。
■「文化の最低単位は1000年です」(中谷彰宏氏)
著作が1000冊を超えたという中谷彰宏さんに、本を書き始めた頃と今の違いを聞いたら返ってきたのがこの言葉。「一流の人」の条件も「いい女」の定義もそうは変わらない。なぜなら文化の最低単位は1000年だから。
著作が1000冊ある人が1000年と言っているんだから、僕も100回で満足しているわけにはいきませんね。
とはいえ、第100回は近日配信予定なのでお楽しみに。