もう願掛けに頼らない! お金が貯まる財布の使い方とは?
「長財布がいい」「お札の向きは揃えて入れる」…こうしたお金が貯まるといわれる願掛け。ただ、実際のところ金運がアップしているのか、お金が貯まっているのかといわれると、頷けない人も少なくないだろう。
もちろん考え方は人それぞれだが、金運財布は「意味がない」と指摘する人もいる。『読んだら必ず「もっと早く教えてくれよ」と叫ぶお金の増やし方』(日経BP社刊)の著者で、AFP・消費生活アドバイザーの山崎俊輔氏だ。
山崎氏は、お金が貯まる人は安い財布でも貯まる、何も行動が変わっていないのにサイフを替えたくらいでお金は貯まらないと一刀両断する。
では、お金が貯まる財布にするには、何をしたらいいのか。それをアドバイスしているのがこの本だ。
たとえば、現金は1万円以上入れておかないこと。なぜならば、現金を多く持つと、それが「使っていいお金の範囲」だと無意識に規定してしまうからだという。つまり、1万札を財布に入れていると「1万円以内でやりくり」と考えてしまう。だから、やりくりをしたいのであれば、財布にあまりお金を入れないようにすべきなのだ。人間はそれほど合理的、理性的ではない。
また、ATMでお金を下ろす際には、1万円ではなく8000円が良いと著者。ATMを利用する回数は増えても、使うお金の総額は少し減ることになるからだ。1万円を月5回下ろしているところを、8000円を月6回にする。同じ期間で少しだが節約が実現する。
ただ、気を付けなければいけないのが、電子マネーとクレジットカードの使い方だ。「手持ちの現金が少ないと自然に買い物をセーブする」という感覚が得にくくなるため、無意識に節約をすることが難しくなってしまう。
本書では、お金に関するよくある勘違いや知っておくべき最新常識を紹介。お金は生活していく上でなくてはならない大切なもの。知らないがゆえにお金で損をしないためにも、金運アップの財布に頼るだけでなく、お金を増やす知識を蓄えたほうが現実的なはずだ。
(新刊JP編集部)